映画「水上のフライト」は2020年11月13日より劇場公開されています。
新型コロナウイルスの影響により延期されていたこの映画を、心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
この映画の脚本は土橋章宏さん。土橋さんはパラカヌーの日本代表選手である瀬立モニカさんとの交流をきっかけに、彼女をモデルにこの映画の脚本を製作しました。監督の兼重淳さん、主演の中条あやみさんらとともに作り上げたこの作品は、『TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017』で審査員特別賞を受賞しています。
走り高跳びの選手でオリンピックも夢ではなかった主人公は、不慮の事故に遭い下半身麻痺になってしまいます。絶望の中で出会ったパラカヌーという競技を通して、彼女は道を切り開いていきます。
この映画は水辺のシーンも多くその景色は絶景です。また、パラカヌー映画としても魅力的な作品です。
今回は、映画「水上のフライト」のロケ地撮影場所を紹介していきます。
- 映画『水上のフライト』ロケ地撮影場所
- 映画『水上のフライト』撮影の目撃情報
- パラカヌーについて
簡単なあらすじを紹介
藤堂遥(中条あやみ)は体育大学の3年生。走高跳の選手で、その実力はオリンピック出場を目指すほどだった。ある日、遥は雨の中を走って帰宅しようとして交通事故に遭ってしまう。一命を取り留め意識が戻った遥。だが、医師から脊髄損傷による下半身麻痺を告げられる。遥は絶望し心を閉ざしてしまう。心配した母・郁子(大塚寧々)は、知人でカヌーのコーチでもある宮本浩(小澤征悦)に家に来てもらい、遥にカヌーを勧める。カヌーを通して仲間と触れ合ううちに、少しずつ笑顔を取り戻していく遥は、義肢装具士の加賀颯太(杉野遥亮)に出会う。遥は宮本から「カヌーでパラリンピックを目指さないか?」と誘われる。一旦は断った遥だったが、走高跳への未練を断ち切った彼女は、パラカヌーへの挑戦を決意する。
ロケ地撮影場所は?
埼玉県鴻巣市|鴻巣市立陸上競技場
高校生の遥が陸上競技の大会で華麗にジャンプするシーンのロケ地です。
この場所は、埼玉県鴻巣市にある鴻巣市立陸上競技場です。整備が行き届いた陸上競技場で、市民憩いの場です。ここは、2017年にTBS系列で放送されたドラマ『陸王』でも撮影場所でした。
山梨県富士河口湖町|精進湖
この映画のメインであるカヌーのシーンの撮影場所です。
山梨県の富士河口湖町にある精進湖は、静かで風光明媚な湖です。他手合浜から精進湖と富士山が眺めるこの場所は、絶好のフォトスポットとして人気です。
この場所は大自然が満喫できるとあって、キャンプやハイキング、ボート、フィッシング、カヌーも楽しめる観光地でもあります。精進湖はカヌーの競技場にもなっています。
東京都武蔵野市|日本獣医生命科学大学
11月13日(金)より公開される映画「水上のフライト」の撮影に、本学も協力いたしました。
中条あやみさん、杉野遥亮さんなどキャストの方々が本学に来校され、図書館等で撮影が行われました。
東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学は、明治14年に開学された歴史のある大学です。この大学のHPにはこのような告知がありました。
遥が義肢装具士の颯太に初めて出会うシーンは、この大学の学内にある図書館で撮影されているようです。
目撃情報は?
山梨県内の撮影にはエキストラを募集していた
映画 「水上のフライト」でエキストラを募集します!!
主演:中条あやみ、挫折したヒロインの飛躍を描く、鮮烈な感動作!
事前登録制で、応募先は制作会社になりますのでお間違えのないようお願いします。
〈作品概要〉
監督:兼重淳(映画『キセキ-あの日のソビト-』『泣くな赤鬼』ほか)
企画:土橋章宏(映画『超高速!参勤交代』『引っ越し大名』ほか)
脚本:土橋章宏、兼重淳
公開時期:2020年
製作:映画「水上のフライト」製作委員会
制作プロダクション:C &Iエンタテインメント
配給:KADOKAWA
〈エキストラ募集概要〉
撮影日:9月14日(土曜日)・9月15日(日曜日) 天候予備日:9月16日(月曜日)
撮影場所:山梨県「精進湖」
集合時間:7時30分~18時00分終了予定
(時間は前後する可能性があります)募集対象:年齢性別問わず 88名 (複数日参加可能な方は大歓迎です!)
役柄:パラカヌー大会の観客、スタッフ、記者、大会運営関係者
その他:駐車場の用意あり。
※集合場所や服装、持ち物等に関する詳細は、応募当選者の方にお送り致します。
山梨県の精進湖の撮影にはこのようにエキストラが募集されていました。日時は去年の情報です。同じ時期に埼玉県鴻巣市でも撮影が行われ、鴻巣市ホームページでもエキストラは募集されていました。いずれも映画の作品名も公開されていました。
精進湖にあるキャンプ場で目撃情報
キャンプで映画の撮影に出くわす。#小澤征悦 #中条あやみ #水上のフライト pic.twitter.com/ZKTL0cbl4C
— SÜMi44 (@sumi440810) September 14, 2019
撮影場所である山梨県の精進湖は、大自然を目的とした観光スポットでキャンプ場があります。
この映画は去年の9月中旬に撮影されており、精進湖を観光目的で訪れ偶然、この映画の撮影現場を目撃された方もいます。
パラカヌー日本代表・瀬立選手を旧中川で取材していた
川へ転落の恐怖 香取慎吾「だけど、気持ちいい」https://t.co/o87HPguNDx
香取慎吾さんがパラ競技に挑戦する「#慎吾とゆくパラロード」。今回は「#パラカヌー」です。#東京パラリンピック のカヌー代表に内定している #瀬立モニカ 選手とともに、東京都内の川をさっそうと進んでみました。(杉) pic.twitter.com/PX2KVy3vIH— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) October 27, 2020
この映画のモデルの瀬立モニカさんは、東京パラリンピックのパラカヌー日本代表選手です。
瀬立さんは東京都江東区のご出身です。2020年10月2日、東京都江東区の旧中川での練習の様子が、朝日新聞のパラリンピック・スペシャルナビゲーターの香取慎吾さんに取材されています。
香取慎吾さんはカヌーにも初挑戦されました。その挑戦に瀬田さんは『お世辞抜きで水を捉える技術が本当に上手かったです。』と語っています。
カヌー競技は、選手は進行方向に向かって座り、パドルを使ってこぎ進め、その速さを競うという激しい競技で、”水上の短距離戦”と言われています。
パラカヌーとは、障害者が行うカヌー競技全般のことで、パラリンピックでは2016年のリオデジャネイロから正式競技となりました。下半身や体幹に障害のある選手たちは、障害の程度や運動機能によってクラに分けられており、公平に競技が実施できるようにされています。パラカヌーは障害物のない200メートルの直線コースで着順を競います。
来年の東京パラリンピックが無事開催され、瀬立選手の活躍する姿を期待したいですね!
まとめ
映画「水上のフライト」は、埼玉県鴻巣市の陸上競技場や山梨県の富士河口湖町にある精進湖、東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学など、関東近辺で撮影されていたようです。山梨県や鴻巣市ではエキストラの募集もされており、作品概要も公表されていました。また、この映画のモデルであるパラカヌー競技の瀬立選手は、地元の旧中川で取材されており、現在も東京パラリンピックを目指しています。
この映画の水辺のシーンは、スクリーンでは間違いなく絶景のシーンです。また、パラカヌー競技の魅力についても触れられる作品です。
ぜひ劇場で感動してパラカヌーを応援してください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント