ヤマシタトモコ先生が描いた130万部を超えるベストセラーコミックが実写映画化され、2020年10月30日公開予定でしたが延期により2021年1月22日から公開された岡田将生さんと志尊淳さんW主演の「さんかく窓の外側は夜」
書店で働く一見普通の好青年の康介(志尊淳さん)は幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていたのですが、ある日書店に理人(岡田将生さん)という除霊師の男がやってきます。
「私といれば怖くなくなりますよ」
そんな一言から康介は理人とともに物件鑑定もとい特殊清掃の仕事をすることになるのですが、刑事から1年前に起きた未解決の連続殺人事件の話を持ち掛けられ調査を始める2人は遺体を発見し、その遺体には呪いがかけられていた…
とっても怖いと話題になっていますが今回は、「さんかく窓の外側は夜」というタイトルに込められた意味や意図、メッセージについて紹介していきます。
- タイトルの意味は?
- 原作者がタイトルに込めた意図やメッセージは?
タイトルの意味は?
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#さんかく窓の外側は夜
重要シーン1分初出し✨!ⴳⴴⴳⴴⴳⴴⴳⴴⴳⴴⴳⴴⴳⴴⴳⴴ
事件を追っていくうちに、ある廃墟にたどり着き…
「つながっていきましょう。」
ここに重要な手掛かりが…??#岡田将生 #志尊淳#滝藤賢一 pic.twitter.com/AYaSPS6fs0
— 映画『さんかく窓の外側は夜』公式アカウント (@sankakumadoeiga) January 19, 2021
主人公の三角康介の苗字が関係?
この作品において三角形が重要なモチーフであることは映画内の随所のシーンで出てくるので間違いないのですが、どのような意味があるのでしょうか?
まずはじめに主人公の康介の苗字が「三角」であること。
理人に出会った時に「みかど」ではなく「さんかく」と間違われるシーンがあります。
その康介の腰には三角形のアザが出てくることも関係していると思われます。
康介×理人×英莉可=さんかく関係?
原作でBL(ボーイズラブ)に分類されている作品ということもあり、主人公の康介と除霊師の理人の距離感が近いということも人気の作品なのですが、登場人物の1人に非浦英莉可(平手友梨奈さん)という人物が登場します。
この3人の関係性がさんかく関係と感じる要素にもなっているのではないでしょうか?
理人が張る結界がさんかく?
原作にも暗闇の中に「三角形の結界」を作るというシーンがあるように、映画でも除霊のシーンで三角形の蛍光ランプを用いて結界に見立てているシーンがあります。
森監督曰く「海外のファッションショーを思い出し、蛍光ランプを使用した映像表現をいつかしてみたいと思っていた」そうです。
ここでも「さんかく」がキーワードとして出てくるのです。
原作者がタイトルに込めた意図やメッセージは?
重厚なホラー作品の中に描かれる人間関係
「呪い」をかける非浦英莉可という女性と、「呪い」から救い出したいと願う三角康介の関係は相反するものなのですが、ラストにかけて2人はともに戦うような形となっていきます。
演出として会話シーンの映像の取り方に、肩越しで会話しているかのようなショットと、交互に人物単体で移すショット、そして少し引いた画角で会話をしている人を撮ったショットのパターンが使い分けられているのですが、この2人は最初は別々のフレームの単体で映すショットが多いのがラストでは同じフレームに収まるショットになっていくのです。
結界という演出と、映像のフレームが重ねたことで同じフレームに収まった人物たちの「信頼関係」を描いているのではないかと思います。
さんかく形の結界から見ると人のパーソナルスペースや「自分が信じているもの」の範囲であったり。「自分が信じている世界」との境界なのではないでしょうか。
そこに「さんかく窓の外側は夜」というタイトルに込められた意図があるのではないでしょうか。
康介と理人とのショットもどのように撮られているかにも注目して映画を見てみるとまた違った視点で楽しめるのでオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
映像の美しさもさることながら、探偵バディである志尊淳さんと岡田将生さんの美しさも素晴らしい作品となっております。
もちろんそこに平手友梨奈さんというクールでミステリアスな女子高生というスパイスも加わり、ミステリーに深みを持たせてくれます。
本格的ホラー×BL(?)といった内容で少し見るのをためらってしまう方もいるかもしれませんがキスシーンがあったり××なシーンがあったり…なんてことはないので、純粋に楽しめると思います。
ストーリーもこの世の穢れだったり、SNS時代の今だからこそ感じる誹謗中傷や耳をふさぎたくなるような汚い言葉による呪い、幽霊より人間の方が怖いという印象が残りました。
公式のサイトにはすごい数の著名人からのコメントが寄せられているのを見てもその面白さがわかります。
これは是非映画館で観て欲しい映画だなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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