中川大志×石井杏奈のW主演で衝撃的な展開をする映画が、新型コロナウイルスの影響により公開延期となりました。
高校生の青春恋愛ものかと思いきや、徐々にサスペンスホラーに変わる「砕け散るところを見せてあげる」。
原作は竹宮ゆゆこの人気小説であり、意味深なプロローグから始まり、ストーリーの方向性が変わったかと思えば衝撃的なラストと叙述的なトリックに驚かされる作品です。
それが豪華なキャストによって映画化されたのですが、公開される日のために紹介していきます。
砕け散るところを見せてあげる ー あらすじ
高校3年生で大学受験を控えた清澄(きよすみ)は、“学年一嫌われ者”と呼ばれ全校集会でいじめられていた一年生の玻璃(はり)を目撃する。
正義感の強い清澄は玻璃を助けたところ、彼女は「あああああ!」と叫んで逃げていきます。
それから清澄は玻璃を放っておけずいじめから救い出そうとし、その中で玻璃の愛らしさと心の美しさに気づいていきました。
玻璃も清澄に感謝と憧れを抱いていき、二人は惹かれあっていきます。
しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があり、それを知っていく清澄にも危険が迫り―――
砕け散るところを見せてあげる ー ロケ地はどこ?
撮影は8割という大部分を長野県内で行われていたようです。
諏訪市中心の撮影だったようですが、募集はもちろん終わっていますがエキストラ募集のページが残っていました。
このページは諏訪圏フィルムコミッションという非営利団体のホームページですが、映画やドラマなどのロケ撮影を誘致している団体です。
ロケ撮影を行うことで、その地域をPRをし、ロケ地巡りなどの観光客を呼び経済効果を得られるので、地域活性・まちづくりに大いに貢献しているようです。
また、「八日目の蝉」や「永遠の0」、「軍師・黒田官兵衛」など、すでに多くの有名作品のロケ地になっていて、地域住民の楽しみにもなる活動を~とあるように、羨ましい地域だなと思います。
主人公の通っている高校は諏訪湖から近い諏訪青陵高校というところで、ロケ地になったことは有名のようです。
砕け散るところを見せてあげる ー 感想・評価・考察
原作を読んだことある人なら、映画版ではどのような仕上がりになっているのか気になることだと思います。
ストーリーとして&小説としては、衝撃的そのものです。
一回読んだだけではきちんと理解できない曖昧な表現と叙述的なトリックが使われています。
それにより、「ヒーロー」が誰なのか読者が勘違いしてしまう面白い書き方です。
プロローグで出る「UFOが撃ち落されたせいで死んだのは二人」という表現。
これがこの作品の鍵となり、学園青春もののストーリーがサスペンスに繋がっていきます。
映画版の魅力の一つとしては、豪華な出演者にあると思います。
主演の中川大志は、爽やかなルックスと子役からの演技力の高さにドラマやCMでも引っ張りだこの話題の俳優です。
今回は憧れの「ヒーロー」のように玻璃を守る清澄を演じていますが、まっすぐ危機に立ち向かっていく勇敢な役なので、特に女性ファンは引き込まれていくのではないでしょうか。
E-girlsのパフォーマーであり女優としても評価されいてる石井杏奈は、どこか影がありながら綺麗な心を持っている玻璃役をしています。
いじめられている様子やわからないほどぐちゃぐちゃになった顔は予告でも見れるのですが、そういったシーンを踏まえ、段々サスペンス化するストーリーにどのような演技をしていくのか気になります。
ほかにも北村匠海や矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一といったキャストにも注目です。
個人的には、玻璃の父親役の堤真一に大注目したいところです。
ネタバレを少しすると、玻璃は父親にDVをされていて、母親も祖母もまさか!な感じなのですが、そんな常軌を逸している父親が堤真一だなんて・・・という。
本作の魅力を引き出す監督・脚本には、モスクワ国際映画祭やベルリン国際映画祭で才能を評価された鬼才SABUが務めています。
「うさぎドロップ」や「jam」「Mr.Long ミスターロン」を手掛けた彼が、今回の<常識を覆す衝撃の愛の物語>をよく映像化してくれたと思います。
予告を見る限りはきっと原作を生々しく再現してくれただろうと期待しています。
砕け散るところを見せてあげる ー まとめ
映画はまだ観ていませんが、<愛には終わりがない>や<常識を覆す衝撃の愛の物語>というキャッチコピーの通り、観終わったあとの感情がしばらくずっと残る作品ではないかと思います。
タイトルの「砕け散る」という意味も深いです。
原作のファンからすると、もしかすると評価が分かれる可能性もありますが、前半のドキドキの恋愛模様と後半の緊張感のある迫力の展開には、十分に見どころありそうな気がします。
映画の解禁までの自粛の間、予習する意味も兼ねて、原作を読破するのも良い過ごし方ではないでしょうか。
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