1.『天使にラブ・ソングを…』あらすじ
『天使にラブ・ソングを…』のシスター・メアリー・ロバート役のウェンディ・マッケナが、60歳でもこの美貌って、もうスゴ過ぎないか? pic.twitter.com/AnL1H1uHqE
— わかめおじさん (@arahendee) May 15, 2020
アメリカ・ネバダ州にあるナイトクラブ「ムーンライトラウンジ」で歌手として働いている本作の主人公デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ネバダ州一帯を縄張りとするマフィアの首領、ヴィンスの愛人でもあった。
ある日、ヴィンスが組織の裏切り者を殺害する現場をたまたま目撃してしまい、命を狙われる立場になってしまった。命の危険を感じたデロリスは警察に助けを求める。
デロリスは重要参考人として安全を確保されることになり、容疑者ヴィンスの裁判が終わるまでの間を、聖キャサリン修道院で保護されることになった。そこではシスター・クラレンスの名を与えられ生活することになった。
デロリスの素性は極わずかの人にしか知らされなかった。今までの生活と大きく異なる修道院での暮らしになかなか慣れずだんだんと嫌になってくるが、聖歌隊に参加することになったことで大きく意識が変わる。
クラブ歌手としての経験を活かしてロックやソウルミュージックを取り入れた聖歌隊は人気となっていった。厳格な修道院長や仲間の修道女たちからの反対意見もあったが、その大人気ぶりは瞬く間に世界に広がった。そしてアメリカを訪れることになったローマ法王の前で披露することになる。
順風満帆な修道院生活を送っていたデロリスだったが、命の危機はまだ終わってはいなかった。大舞台を目前に控えたミサの前日、ヴィンスの差し金で殺し屋に捕らわれてしまった。デロリスの素性を思わぬ形で知ることになったシスターたちであったが、大事な聖歌隊の仲間を奪われたことには変わりないと、デロリスを救出すべく全勢力で戦いに挑む。
彼女たちのおかげでデロリスは助かり、ヴィンスも逮捕された。危機が去った聖歌隊は、無事にローマ法王の前でパワフルで明るい聖歌を披露することができた。
2.『天使にラブ・ソングを…』感想・評価
『天使にラブ・ソングを…』のキャストのthen and now.
皆さま素敵な歳の取り方をしてますね👼⛪️#天使にラブソングを #金曜ロードショー #金曜ロードSHOW pic.twitter.com/55sv2C82oG— ナベ (@nabepopoki) May 15, 2020
誰もがタイトルくらいは知っているであろう、有名なコメディ作品です。1992年の映画という年月を感じさせない、不朽の名作です。
小学生のときに音楽の授業で観たのを思い出しました。洋画に馴染みのない幼少期でも難しいこともなく、クラス中が夢中で魅入っていました。
最初は修道院に馴染めなかったデロリスが、持ち前の明るさでシスター達と仲良くなっていく様は観ていてうれしくなります。“聖歌”というものはあまり詳しくは知りませんが、本来はあんなに笑顔で身振り手振りを交えて歌うものではないでしょう。
日本での文化でも同じことが言えるかと思いますが、改革者というものに批判はつきものです。結果的に反対していた修道院長すらも巻き込んで、絆を深めるまでできたのはデロリスの人間性によるところが大きかったと思います。
コメディ映画に厳粛な修道院やマフィアという、異色の要素を取り入れた本作は、誰もが明るくなれる作品と言えるでしょう。それは、主人公デロリスの逞しさ、作中にあふれる固定観念を壊すとにかくハッピーな曲によるところが大きいでしょう。
脚本ももちろんのこと、キャストも素晴らしいです。修道院長を演じたマギー・スミスはハリーポッターシリーズでマクゴナガル先生役でした。ちょっと厳しいけど、理解のある役どころには通じるところもあります。
そしてヴィンス役の名優、ハーヴェイ・カイテルはわかりやすい悪役で完全にハマってました。バイオレンス映画の常連の彼がこの作品を選んでくれたのは嬉しく思います。少し落ち込んだとき、頑張りたいとき、悲しいとき、そんな時こそおすすめしたい作品です。
観ていると自然と身体が動き、きっと笑顔になれる傑作です。この令和の時代に、地上波テレビ放送しても圧巻の視聴率(なんと15.2%!)が取れるのもさすがとしか言いようがありません。
放送が決まった理由も、“リクエストが多かったから”ということでしたので、世代を超えて多くの方の支持を得ている作品だということが良くわかります。
3.『天使にラブ・ソングを…』曲まとめ
天使にラブ・ソングを
ウーピーゴールドバーグはコレとゴーストニューヨークの幻が印象的#元気が出る映画 pic.twitter.com/UTVLgALwqo— モノクロネコ🐾@取引兼 (@nadenekoBW) April 23, 2020
今作最大の見どころは何といっても曲でしょう。名曲揃いで、サウンドトラックだけでも楽しめそうです。とくに、Hail Holy Queenは有名です。思わず一緒に手をたたきながら歌いたくなる曲です。
1. The rounge medley
2. The Murder
3. Getting Into The Habit
4. Rescue Me
5. Hail Holy Queen
6. Roll With Me Henry
7. Gravy
8. My Guy (My God)9. Just A Touch Of Love (Everyday)
10. Deloris Is Kidnapped
11. Nuns To The Rescue
12. Finale: I Will Follow Him (‘Chariot’)
13. Shout
14. If My Sister’s In Trouble
4.『天使にラブ・ソングを…』まとめ
公開から30年近くも前の作品ですが、世の中が暗い雰囲気になりがちな昨今を明るくしてくれるコメディの名作です。楽しい中にも悪役のヴィンスがハラハラドキドキのスパイスを与えてくれるのも良い味です。
今作で人気を博した主演のウーピー・ゴールドバーグをはじめ、ヴィンス役のハーヴェイ・カイテル、優しくも厳しい修道院長役のマギー・スミスなどの共演も見どころです。個性あふれるシスターたちのキャラクターも必見です。
思わず一緒に歌って踊りたくなる明るさ満点の作品でした。ちなみに本作はシリーズ作品で、翌年の1993年に【天使にラブ・ソングを2】が公開されています。
主要キャストは続投しており、こちらも面白い作品です。
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