「風の谷のナウシカ」は、1984年に公開されたアニメーション映画で、今では世界的に有名な宮崎 駿監督が手掛けた、第2作目となる長編アニメーション映画です。
この作品は、原作の漫画が未完成の段階で映画の製作が始まり、映画公開後に漫画が完結したので、原作と映画ではストーリーの違いがあります。
また、映画は原作の第2巻くらいまでの話を元に作成されたそうです!
映画をご覧になられたみなさんは、原作とどう違うのか気になりますよね?
今回は、簡単に違う点をピックアップしました!
・巨神兵についての描写が違う
・腐海ができた理由が違う
・トルメキア皇女クシャナの描写が違う
・ストーリーのラストが違う
ここからは、これらを深く堀り下げて紹介していこうと思います!
風の谷のナウシカ|原作と映画の違いは?
原作では土鬼(ドルク)という国が登場する
映画では出てきませんでしたが、原作では土鬼(ドルク)諸侯国連合という部族国家が登場します。土鬼はトルメキアと並ぶ強国で、この2大国家が戦争を始めるという流れになっています。風の谷はトルメキアと同盟を結んでいたので出征を強要され、ナウシカは戦争に巻き込まれてしまうのでうす。
巨神兵についての描写が違う
映画での巨神兵は生体兵器として描かれており、巨神兵を復活させたトルメキア皇女クシャナの指示で、王蟲に向かってビームを発射しますが、未熟のまま卵から孵化したため、すぐに腐って死んでしまいます。
しかし、原作ではナウシカが巨神兵を目覚めさせ、「オーマ」という名前を付けます。オーマは秘石を持っていたナウシカを「ママ」と呼び、慕うのです。
映画では出てきませんでしたが、秘石はオーマが発見されたときに一緒に発掘されたもので、巨神兵の復活には欠かせないものです。
最初のオーマは知能が低いのですが、秘石を体に取り込み、ナウシカと接することで、真の力を発揮するようになり、会話はもちろんのこと、自分の意志で物事を判断できるまでに成長するように描かれています。
腐海ができた理由が違う
映画では、腐海は大地の汚染を取り除くために、自然にできたと描かれていますが、原作では1000年前の旧人類が大地を浄化するために、人工的に作ったものだと描かれています。
トルメキア皇女クシャナの描写が違う
映画でのクシャナは冷酷かつ傲慢で、ナウシカとは対照的な悪役として描かれています。蟲に体の一部を食べられ、義手、義足をしており、蟲への恨みから腐海を焼き尽くして蟲を抹殺しようとします。
原作ではクシャナの過去についても明かされており、幼い頃から実の父、兄から命を狙われ、毒を盛られそうになりますが、母親が代わりに毒を飲み、頭がおかしくなってしまいます。そんな悲しい背景があるクシャナですが、優れた判断力のある部下想いのカリスマとして描かれており、作中、部下の一人のクロトワは、
「全トルメキア軍の中でもこれほど兵に支持される奴はひとりもいねぇ」
という言葉を残しています。
原作ではナウシカに次ぐ重要人物という位置づけなのです。
ストーリーのラストが違う
映画では、風の谷に向かってくる王蟲の大群をどうにかしようと、ナウシカは王蟲の群れの前に立ちはだかりますが、群れは止まらず、轢き殺されてしまいます。しかし、ナウシカに気づいた王蟲の群れは静まり、金色の触手でナウシカを再び生き返らせます。ナウシカの命を懸けた強い想いが王蟲に届いたのです。
そして、争いは終わり、トルメキア軍は国へ、王蟲たちは森へ帰りました。、風の谷は平和を取り戻したのです。
原作の最後では、ナウシカ達、新人類は汚染された環境で生きれるよう、旧人類が生み出した、人造人間であり、世界が完全に浄化されると、今生きている生物たちは死にゆく運命であるとナウシカが知ります。彼女はこれに反発し、巨神兵と共に旧人類が蘇るための技術が保管されている墓所を破壊し、生物の滅亡を選択するのです。
原作と漫画アニメ映画の違いについての感想・評判
・土鬼という国が登場し、国家間の争いが激化!
・巨神兵の描写が違過ぎる!原作版には愛着が!
・ラストの違いが衝撃!
・映画版は万人が見やすいように製作されたのかも!
原作では土鬼という強国が出てくるので、映画よりも国家間の争いに焦点を当てている感じがしました。
土鬼っていう名前からして怖そうな国ですよね…。
巨神兵も映画と原作ではぜんぜん違いますね!
映画では何人かの巨神兵が炎の中を歩いていたり、脈打つ卵の中でクロトワの話を聞いて笑ってるシーンなど不気味な印象がありますが、原作ではナウシカと心を通わせ、共に戦っていて、愛着が湧きました!
何よりもラストの違いが衝撃的ですよね!
原作のラストについては批判的な意見もたくさんあるみたいですが、原作の方がテーマが壮大で、読者に対して、発展しすぎた科学の行きつく先と人間の醜さについて考えさせるような内容だと感じました。
映画版は物語の内容が入って来やすいように、製作されたのかもしれませんね!
Twitterでこんなコメントを見つけました!
ナウシカは原作なら賛成だ。アニメは別物。
原作ではトルメキア国のクシャナ皇女の王たる度量に惹かれる pic.twitter.com/nd6Y6WN7CB— Aki Mravinsky (@Aki_Hono913) July 3, 2020
ナウシカの原作、気になったのでお借りして読んでみましたが映画版とだいぶ内容が違っていて最高に面白かったです(๑^ ^๑)
クロトワとクシャナ殿下がめっちゃかっこよかった…… pic.twitter.com/Sq97I3NxCT— P@ぽんこつーりすと (@20Kr12) July 5, 2020
最近よく巨神兵が必要だと感じる。ナウシカ原作における巨神兵は、神が不在の世界で人類が自ら抱える問題に対処しきれなくなった為に生み出された人造の裁定者。神として人類の領土や人種問題、紛争等を裁定し、必要とあらば一国の軍事力を滅ぼす力がある。結果的に火の七日間で全世界が滅ぼされたが… pic.twitter.com/hZuegKjdnV
— TAKUMI™ XENO発売中 (@takumitoxin) June 30, 2020
風の谷のナウシカ|原作漫画とアニメ映画の違いは?のまとめ
以上、『風の谷のナウシカ』原作と漫画アニメ映画の違いを紹介させていただきました。
原作と映画で様々な魅力を見せてくれる『風の谷のナウシカ』はまさに傑作です!
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