公開35周年を記念して、2020年12月より「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」が上映中です。
PART2では、主人公「マーティ」が未来のマクフライ家を救うため、ドク・ジェニファーと共に2015年にタイムトラベルを行います。
皆さん、未来のマーティの上司に「富士通さん」と呼ばれる日本人男性が登場するのは、ご存じでしょうか?
今回は、日本人「富士通さん」役の俳優や名前の由来、映画公開当時の時代背景について、紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください!
- 「富士通」役の俳優
- 「富士通」の名前の由来
- 「バックトゥザフューチャー2」公開時の日本
富士通さんを演じた俳優は誰?
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出演俳優
マーティの上司「富士通さん」を演じているのは、「ジム・イシダ」という方でした!
「James Susumu Ishida(ジェームス・ススム・イシダ)さん」1943年に東京で生まれ、その後家族と共に渡米したようです。
渡米後、家族と共にアーカンソー州ロメールにあった、日本の強制収容所に1年余り拘留されてしまいました。終戦直後の、1945年には釈放されたようです。時代が時代なのでしかたないですが、壮絶な経験をされていますね。
1973年にアメリカのテレビドラマ「ハワイファイブオー」で俳優デビューを果たし、1976年に日米合作映画「ミッドウェイ」で映画デビュー。その際、三船敏郎さんとも共演したようです。
ちなみに、「ジム・イシダ」と「ジェームズ・イシダ」、両方の名義を使い分けているらしく、出演作品によってはクレジットが変わっていますが、同一人物とのことです。
2020年現在、77歳で妻のマーガレットさんと一緒にカリフォルニアで暮らしているそうです。
出演作品
ジム・イシダさんは、アメリカでは日系人俳優として有名で、数々のドラマ・映画に出演しています。バックトゥザフューチャー以外にはどのような作品があるのか、一部紹介させていただきたいと思います!
▼Midway(1976)
栗田健男中将役として出演していました。ジムさんの映画デビュー作です。
さん。こんばんわ。今回は映画MIDWAYチラシ紹介です。出演してたチャールストンヘストンさんのサイン入りです。晩年ですがよくヘストンさんとはやり取りしてました。ほかにもオートグラフ(サイン入り写真)やサイン入り映画チラシ、手紙持ってます pic.twitter.com/KupugfirRK
— NOJI(/╹‿ ╹)/\(╹‿ ╹ \)₍₍ (ง ^◇^ว )⁾⁾これリアルイベで会いましょう! (@NOJIwing) June 7, 2020
▼ブラックレイン(1989)
ブラックレインに、高倉健さんや、松田優作さんと共に出演していました。
映画『ブラックレイン』のラスト。高倉健とマイケル・ダグラスは阪急の包み紙といせやの包み紙の贈り物を伊丹空港で交換するのやけれど、あれは多分松田優作を捕まえてヒーローになったマイケル・ダグラスが千里阪急ホテルに泊まらしてもろたんやと思ってる。
— RH611598W (@RH611598W) December 24, 2020
▼プレデター2(1990)
プレデター2に、レポーター役として出演していました。
内容は割愛しますが今日はとことんツイてたな‼️それはそうと…今日は「映画の日」だそうです。皆様も大好きな1本を夜のお供にいかがでしょうか。私はこれ!!!!! #映画の日 #プレデター2 pic.twitter.com/F7XhKdNh25
— 松本 剛 (@go_peeping_go) December 1, 2019
▼アルマゲドン(1998)
アルマゲドンには、日系のクライアントとして出演していました。
ここでは紹介しきれませんでしたが、映画25本以上、ドラマ30本以上と多くの作品で活躍されています。そのほとんどの作品に関して、日本人役として出演されているようです。
日本人の方が海外で活躍されて、世界的に有名な映画・ドラマに出演しているなんて、とても誇らしいですね!
富士通さんの名前の由来は?
未来のマーティの上司「イトウ・フジツウ」は漢字に直すと「伊藤富士通」と書くそうです。
「富士通」、みなさんどこかで聞き覚えがあるのではないでしょうか?そう、パソコンなどで有名なあの大企業「富士通」が名前の由来となっているのです!
バックトゥザフューチャー2の制作人が、「トヨタ」や「マツダ」と同じく、「富士通」の社名が創設者由来のものだと思い、役名を付けたそうです。
数ある日系企業からなぜ「富士通」を選んだのかは、残念ながら不明でした。ですが、映画公開から4年後の1993年、富士通が「FM TOWNS マーティー」という名のパソコンを発売しています。売れ行きはあまりよくなかったようですが・・・。
やはり、「バックトゥザフューチャー」と「富士通」には何か関係があるのでしょうか?知っている方は是非コメント欄で教えてください!
日本人が使われた時代背景
なぜ、マーティンの上司は、「ジム・イシダさん」が演じる「富士通さん」だったのでしょうか?
どうやら、日本のバブル経済が答えのカギを握っているようです!
というのも、バックトゥザフューチャー2が撮影されたのは、1987年から1988年にかけてです。
この頃日本はバブル真っただ中、日本のGDPは世界2位となり、1位のアメリカに迫る勢いとなりました。そのため、アメリカにとって、日本の経済成長が脅威となっていたようです。
当時アメリカでは、「アメリカにいながら、日本人にこき使われる。」のは”負け犬”という認識があり、未来のマーティの落ちぶれ度合いを表すために「日本人の上司イトウフジツウ」を登場させたようです。
さらに、富士通さん年齢が42歳、2015年のマーティは47歳となっており、ここでも未来のマーティの落ちぶれ度合いを表していますね。
また、富士通さんとのテレビ電話の字幕に、彼のプロフィールが書いてあり「会社で働くことが生きがい」とあります。ここからも、当時のアメリカ人にとっての日本人のイメージ像が伺えます。
まとめ
2015年のマーティの上司は、「イトウフジツウ」。日本の「富士通」を元に名付けられたことが分かりました。映画製作時の日本がバブル経済だったことが、日系人の俳優を起用した理由であることが伺えます。
バックトゥザフューチャーは、この他にも小ネタがかなり多く、細かいところに注目してみると面白いかもしれませんね。
ぜひ、映画館で4K映像の「バックトゥザフューチャー2」をご覧ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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