映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で、2015年のビフが消えていなくなるシーンがあります。
ビフが消えるシーンは映画本編には流れていませんが、未公開としてDVDで確認可能です。
ではなぜビフは、消えてしまったのでしょうか?
今回は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で、ビフが消えた理由について考察してみました。
- 「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」でビフが消える理由
- ビフのモデルになった人物
- ビフを演じた俳優について
ビフが消える理由は?
2015年にデロリアンを発見したビフは、単独で1955年にタイムスリップ。
目的はスポーツ年鑑を若い頃の自分に手渡し、大金持ちになるためです。
目的を果たした後に2015年に帰還するも、ビフは苦しみながら消滅してしまいました。
映画本編では苦しむ様子のみで、苦しんだビフがどうなったかは描かれていません。
1955年から2015年に戻ったビフが消えた理由について、考察してみました。
タイムパラドックス説
ビフが消えた理由として考えられるのが、タイムパラドックスの影響によるものです。
わかりやすいようにA時系列とB時系列で説明します。
- A時系列:バック・トゥ・ザ・フューチャー2当初の時系列
- B時系列:ビフがスポーツ年鑑を手にして権力を握った時系列
1955年の若いビフにスポーツ年鑑が渡ったことで、B時系列が発生。
A時系列の老人ビフは「存在しない人物」になるため、消えてしまったのでしょう。
時系列の矛盾点
B時系列の発生で老人ビフが消えたのなら、矛盾が生じます。
そもそもB時系列が発生したら、A時系列は存在しません。
老人ビフがA時系列の2015年に戻るには、若いビフが100万ドルを手にする前に戻るのが条件です。
B時系列におけるビフの経歴をまとめます。
- 1955年11月12日:スポーツ年鑑入手
- 1958年:スポーツで大儲けして100万ドルを入手
- 1973年:ロレインと結婚。ジョージ・マクフライ死亡。
- 1979年:賭博を合法化するための運動に取り掛かる。
ビフの人生が一変してB時系列が発生したのは、100万ドルを手にした1958年でしょう。
老人ビフはB時系列が発生していないA時系列の1955年から戻ったと考えると、ビフが2015年に戻れたのは納得できます。
ビフが消えた本当の理由は何?
ビフが消えた本当の理由は、やはりタイムパラドックスによるものでしょう。
ポイントとなるのは、もう1つの時間軸であるA時系列αの存在です。
基本的にはA時系列と同じですが、本来のA時系列とは違う事象が発生していた可能性があります。
A時系列ではありますが本来の時系列とは違うため、「A時系列α」として話を進めましょう。
そもそもマーティが1955年に戻り、若いビフからスポーツ年鑑を取り戻すのは、本来の時系列には存在しないもの。
「マーティがスポーツ年鑑を若いビフから取り戻す」ことにより、A時系列とよく似ているA時系列αが発生。
A時系列αの発生の影響をもろに受けて、老人ビフは消滅したのでした。
ビフのモデルは?
ビフ・タネンのモデルになったのは、当時不動産で勢いづいていたドナルド・トランプです。
脚本を務めたボブ・ゲイルが、アメリカのネットニュースサイトでのインタビューで語っていました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のビフは、街の権力者として登場。
カジノが併設されている高層ビルに住む、大金持ちです。
ビフが住むビルは、アメリカのアトランティックシティにあった「トランプ・ホテル・プラザ」に、そっくり!
なお、現在の「トランプ・ホテル・プラザ」は、売却されてしまいました。
本人は否定?
False. But on the internet, that doesn’t matter.
— Tom Wilson (@TomWilsonUSA) January 18, 2019
スターウォーズで主人公役を務めていたマーク・ハミルは、「ビフはドナルド・トランプを意識して演じていた」とツイート。
マーク・ハミルのツイートに対し、ビフ役を務めたトーマス・F・ウィルソン本人は否定しています。
ビフはドナルド・トランプが基になっているものの、あくまでも参考程度。
演じた際には、あくまでもお金持ちになったビフ・タネンとして演じていたようです。
ビフを演じた俳優は?
ビフ・タネン役を務めたのは、映画公開当時30歳だったトーマス・F・ウィルソンです。
映画では意地悪な役柄を務めていましたが、本人は温和で優しい性格をしています。
驚くことに、学生時代はビフよりもジョージ・マクフライに近い立場にいました。
学生時代はイジメを受けており、イジメられた経験を活かして役作りを進めたそうです。
ビフ役は別人になっていたかもしれない!?
今でこそ、ビフ役としてトーマス・F・ウィルソンしか考えられません。
しかし状況が変わっていたら、トーマス・F・ウィルソン以外の人物が、ビフ役を演じていた可能性があります。
マーティ役には当初、エリック・ストルツが予定されていました。
ビフ役の条件は、身長184cmのエリック・ストルツを圧倒するほどの存在感が必要です。
当初ビフ役として最有力候補に挙がっていたのが、J.J. コーエンでした。
しかしJ.J. コーエンは存在感はあったものの、エリック・ストルツを圧倒するほどの体格ではありません。
そこで選ばれたのが、身長189cmもあったトーマス・F・ウィルソンです。
もし、マーティ役に最初からマイケル・J. フォックスが務めていたら、ビフ役はJ.J. コーエンになっていたことでしょう。
ビフ役のトーマス・F・ウィルソンは今何してる?
トーマス・F・ウィルソンは、現在も俳優として活躍中です。
TVドラマを中心に活動しており、「NCIS~ネイビー犯罪捜査藩~」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「スポンジ・ボブ(声優)」「ゴースト~天国からのささやき~」などに出演。
また、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のフファンイベントに積極的に参加しています。
意地が悪いビフの中の人は、ファンとの写真撮影も気軽に応じてくれる心優しい人物です。
Lorraine and Biff together at last! #Bttf #Toronto #biffsbistro #Tbt @TomWilsonUSA pic.twitter.com/800IbKsRqr
— Lea Thompson (@LeaKThompson) September 3, 2018
ちなみに、ロレイン役を務めたリー・トンプソンとも仲が良いです。
リー・トンプソンのツイッターで、「ビフカフェに一緒に来た人はこの人です!」と、トーマス・F・ウィルソンを紹介。
トーマス・F・ウィルソン本人も「待ちきれなかったぜ」とかなりノリノリです。
まさかのツーショットに、リプ欄には「すげー!」「マジか!」「ビックリ」などのメッセージで、埋まっていました。
まとめ
「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」でビフ老人が消えた理由は、時系列の関係性にありました。
タイム・トラベルものの映画は、突き詰めれば突き詰めるほど話が複雑になります。
ビフが消えた理由がどうであれ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が名作に変わりはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント