2015年に公開された「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。
大人気「マッドマックス」シリーズの第4弾です。
主役のマックス役は、初作から第3弾までメル・ギブソンでした。
ですが、ここでトム・ハーディが務めることに。
シリーズ初の主演俳優の交代も果たし、大きな注目を集めました。
さて、今回は日本語吹き替え版に焦点を当てたいと思います。
実はこの日本語版の吹き替えが「ひどい」との評判なのです。
この記事では、
・EXILEのAKIRAが声優に起用された理由
日本語版の吹き替えがひどい理由
出典:ギズモード・ジャパン
さて本作では、日本語吹き替え版において、作品のファンの多くから非難の声を受けることになってしまいました。
その理由は、主人公マックスの吹き替えのクオリティが低く、棒読みで世界観を壊してしまっているということでした。
芸能人の吹き替え声優は誰?
今CMでマッドマックスの日本語吹き替えやってたけどAKIRA棒読みすぎて笑った
— 島田黒介 (@shimashiman519) June 27, 2015
マックスの声の吹き替え声優を務めているのは、EXILEのAKIRAさんです。
なんと、あの人気グループのEXILEのメンバーが声優界まで進出したのですね!
実は過去にもEXILEのメンバーから声優としてハリウッド進出されています。
MAKIDAIさんがウィルスミス主演の映画「ハンコック」にて重要キャラクターの声を担当。
本作では他にも、竹内力(俳優)が最凶の敵ジョー役に、
声優初挑戦となる真壁刀義(プロレスラー)がエレクトス役に抜擢されました。
SNSなどでの評判は?
マッドマックス再生したら
初期設定が吹き替えになっていてAKIRAの「俺の名はマックス」
トムハの低い声想像してたから
鼻からコーヒー出たわ! pic.twitter.com/Z84EwBqvr8— ホットケノービ (@hotkenobi) October 20, 2015
冒頭からすでに棒読み感が出ていたという声も多数ですが、トム・ハーディの声のイメージにそもそもAKIRAさんの声自体が合っていないという意見もありました。
マッドマックス吹き替え新録
初めからそうしろ!以上の感想がない— 大坂サブロー ターミナル (@dlcklnln114) April 27, 2019
ちなみに「ザ・シネマ」では、全く別の声優を起用した「新録吹き替え版」を独自で制作。
AKIRAさんのマックスの吹き替え版からの振り幅もあり、こちらは高い評価を得ています。
芸能人起用による反発や批判
このように、安易なPR効果狙いのために芸能人を声優に選ぶことで、ファンが怒ってしまうことはよくあります。
【声優の人選に猛反発した映画ファンが、署名運動にまで乗り出す】
過去には、そんなケースもあったほどです。
「吹き替え版の質を落とすことが、映画界の質を落とすことにもつながる」
そんな訴えの声も最近はよく耳にします。
確かに、自分の好きな作品の吹き替えが棒読みだったりすると、作品の邪魔をされたような感覚になり興醒めしてしまうものですよね。
主役の声でコケてしまった、ということはその批判の度合いも大きいと思います。
今回のことで映画ファンがAKIRAさんに対し、反感を持ち続けることも十分にあり得ることかもしれません。
以上のように、AKIRAさんが主役マックスの声優に抜擢された背景には、なかなか難しい問題もあり、かなり複雑な気持ちにもなりますね。
オファーを受けて精一杯演じた芸能人側のことも考えると、なかなか辛いものがありますが…
実力より話題性の人選・作品のクオリティ低下に反感を持つ映画ファン側。
このように対立してしまう構造が解消されることは、この先あまり見込めないかもしれません。
EXILEのAKIRAを起用した理由
出典:ワーナー公式
今回、AKIRAさんに批判が集中する結果となってしまいました。
声優経験がほぼないので当然といえば当然でしょう。
では、なぜAKIRAさんはマックスの声優に抜擢されたのでしょうか?
PR効果のため
海外映画・アニメなどで、プロ声優を切り捨て、タレントや芸人さんなど芸能人の方を起用することは、実はよくあることなのです。
それはやはり、なんといってもPR効果を狙うためです。
話題になる→
ニュースやワイドショーで取り上げられる→
=作品の宣伝につながる
あまり興味のない作品でも、自分の好きな芸能人が声優なら見たい!
そう思う人も出てくるのでしょうね。
演技者としての評価の高さ
AKIRAさん自身、オファーをもらったことに対して「嬉しさでいっぱいです」とコメント。
初挑戦の声優で憧れのヒーロー・主役を担当できる喜びを胸に、精一杯演じました。
配給のワーナー・エンターテインメントジャパン側は、AKIRAさんを起用した理由を次のように話しています。
- EXILEのメンバーとしての活躍
- テレビ・映画・舞台に出演している際の演技者としての評価の高さ
- ワイルドなイメージがマックスのキャラとマッチするという期待
また、今作品がコミックの「AKIRA」から影響を受けているということにも運命的なものを感じるとのお話もありました。
吹替えがひどい理由とは?AKIRA起用の理由についてものまとめ
現実的に難しい事情も抱えている声優人選問題。
ですが、やはり吹き替え版のクオリティを大切にして欲しい。
私自身はそう思っています。
作品の世界観も守られて欲しいですし、芸能人の方に対する痛烈批判はあまり見たくないものです。
ただ、一筋縄ではいかないのが人選問題でもあります。
「下手うま」狙いの人選が、見事にハマったりすることもあるからです。
映画も一つの芸術作品だと、改めて感じます。
「ブランド」で選ばれている声優さんだとしても、
「作品」に対してマッチしているか。
いつでも自分の目と耳で確かめながら、映画を楽しんでいきたいです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
コメント
[…] マッドマックス 怒りのデス・ロード|吹替えがひどい?AKIRA起用の理由も.… 映画マッドマックスの登場人物キャスト解説!ネタバレ口コミ感想も…sabostudio.jp […]