スナイパー(2002)|映画のあらすじとネタバレ感想。アクションではなくサスペンスか?

『スナイパー』(原題: Liberty Stands Still)は、2002年公開のカナダ・ドイツの映画です。

この記事で分かること
  • 「スナイパー」予告動画
  • 「スナイパー」あらすじ
  • 「スナイパー」ネタバレ感想と評価

映画『スナイパー』あらすじ

元CIA諜報員のジョー(ウェズリー・スナイプス)は、娘が学校で起きた発砲事件で殺害されたことから銃メーカーへの復讐をするために、銃メーカー・マクロート社の副社長リバティ(リンダ・フィオレンティーノ)を狙い、ビル街の一角にある広場で足止めをする。
ジョーは携帯電話で連絡をしてくるが、彼女の電話を切れば目の前にあるホットドッグスタンドが爆発し、辺り一面を吹き飛ばすという。

何が目的かと問うリバティに、ジョーはリバティ自身だと告げる。

リバティは、ビクター(オリバー・プラット)の妻だった。
ビクターは、ジョーの娘が亡くなった事件で使われた銃を製造していた会社の経営者である。

そのことを知ったリバティの夫は、逆に妻の暗殺部隊を送る。

リバティの携帯の電源が切れると爆破する爆弾を仕掛けたジョーと、政府を転覆させるスキャンダルを握る女、リバティを巡る戦いが始まった。

映画『スナイパー』ネタバレ感想・評価

スナイパーというタイトルなだけあって、ハラハラドキドキのアクション映画だと思っていましたが、アクション映画ではないです。

どちらかといえばサスペンス映画。アメリカの銃問題を取り上げた切なさも感じられる作品。

娘を殺害した側ではなく、武器を製造する側を復讐の標的にするのも一味違う面白さがあると思います。

娘が殺されたのに、殺した犯人ではなく、武器を作り上げた側を標的にすることに、初めはなぜ?と思いました。

普通、復讐といえば殺した犯人ですよね。

  • なぜ主人公が殺した犯人ではなく、銃の製造者を狙ったのか?
  • なぜ、銃社会を変えるのに銃を用いるのか?

という所は、奴らの作ったもので奴らに復讐するというのが狙いで、銃で殺されればその身内は反対派勢力になるから?
アメリカの銃社会をそのまま風刺しているように感じました。

スナイパーからの視線と、リバティからの視線がメインで、よくあるアクションのように大きく画面が切り替わることは少なく、ここまで画面の変化が少ない映画は珍しいというか、よく考えたなという印象です。

主人公はひとつの部屋に張り付いたままという設定で、あまり動かない主人公に対して他の出演者たちの動きの対比がこの作品の面白いところでもあるようです。

同じ場所で進んでいくストーリー…。
物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、緊張感はあり、ストーリーのテンポも良くハラハラドキドキする場面も見られます。

 

しかし、細かいところの矛盾が気になる場面も。

彼(ジョー)の目的を理解するのに時間がかかる事や、もっと他に方法があったのではないかと見ていて疑問が浮かんできます。

タイトルが【スナイパー】なだけあって、タイトルのみで想像をしてしまうとアクション映画を思い浮かべますが、社会派ともいえる硬派な内容であるので、もう少し中身と結びつくタイトルのほうが良かったのではと思いました。

ゴリゴリのアクション好きな方には物足りなさを感じるかもしれません。別のジャンルとして見ることをおすすめします。

 

主演はウェズリー・スナイプス。

1962年7月31日アメリカ合衆国生まれの58歳。

「メジャーリーグ」「ジャングルフィーバー」「デモリションマン」など。

1997年の映画『ワン・ナイト・スタンド』でヴェネツィア国際映画祭の主演男優賞を獲得。

その後、得意とする武道を生かして「アート・オブ・ウォー」や「デッドロック」など、数多くのアクション作品でも活躍をしています。

 

 

リバティ役を務めたのは、リンダ・フィオレンティーノ。

1958年3月9日アメリカ合衆国生まれの62歳。

主な作品は「メン・イン・ブラック」「ビジョン・クエスト/青春の賭け」「モダーンズ」

 

ビクター役はオリバー・プラット。

1960年1月12日カナダ・オンタリオ州出身の60歳。

その他の作品は「シカゴ・メット」や「三銃士」など。

古い作品や新しい作品、数多くの作品に出演しています。

 

脚本と監督を務めたのは女性のカリ・スコッグランド。

主な作品は、「インファナル・ミッション」や「リバーワールド」アクションやSF、さまざまな作品を手掛けています。ミュージックビデオやTVシリーズでも活躍しています。

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映画『スナイパー』まとめ

アメリカの銃社会をテーマにした社会派映画でした。日本人から見ると、銃の使い方が滑稽かもしれませんが、アメリカ映画を見ていると逆にこのような方法もあるんだなと楽しめました。

ラストは賛否両論あるかと思います。まあ、綺麗に締めくくるにはあの方法しかないのかな…といったところですが、モヤモヤが残る方もいるのではないでしょうか。

初めはアクション映画を想像していたので、実際見てみると奥が深く、切なさや悲しさのあるとても考えさせられる映画です。

それに加えて、ハラハラ感とドキドキ感はしっかりとあり、スナイパーものならではの緊張感も感じられ、見応えがありました。

上記でも書きましたが、アクション映画のジャンルとして見ると拍子抜けするかと思うので(笑)サスペンス寄りの映画と認識してから観る事をオススメします。

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