又吉直樹の大ヒット恋愛小説『劇場』が映画となり、2020年7月17日より劇場公開、Amazon Prime Videoにて配信されました。
主演は、2019年の大ヒット映画、「キングダム」で主演を務めた山﨑賢人と、2018年カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した「万引き家族」で実力派女優として注目を集めた松岡茉優です。
そして、本作の監督を務めるのは、「GO」、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「ナラタージュ」など常に日本映画をリードしてきた行定勲監督です。
本作は、劇作家を目指す青年と、そんな彼を、健気に支え続ける彼女との日々の生活が丁寧に描かれており、不器用で切ない恋愛物語です。
そんな話題の映画、『劇場』で音楽を担当しているのは、曽我部恵一です。
さて、曽我部恵一とは、どんな人なのでしょうか?
今回は、『劇場』の音楽を担当した曽我部恵一とは?音楽に対する口コミ・評判は?について調べてみました。
映画『劇場』の音楽を担当した曽我部恵一とは?
出典:映画ナタリー
『劇場』の音楽を担当した曽我部恵一は、日本の人気ロックバンド『サニーデイ・サービス』で、ボーカル・ギターを務めるシンガーソングライターです。
曽我部恵一プロフィール
本名:曽我部恵一
生年月日:1971年8月26日
出身地:香川県坂出市
『サニーデイ・サービス』は、1992年に結成された、ボーカル・ギターの曽我部恵一を中心に活躍する3Pバンドです。
70年代のフォーク・ロックサウンドを、現代のスタイルに再現した音楽は、瞬く間に人気を集め、人気のロックバンドへと駆け上がりました。
しかし、2000年にバンドは解散となりました。
解散後、曽我部恵一は、ソロ活動などを続けていましたが、2008年には『サニーデイ・サービス』が再結成され、現在も人気のロックバンドとして活躍しています。
そんな人気ロックバンドで活躍する曽我部さんですが、2004年に東京の下北沢にて自主レーベル「ROSE RECORDS」を設立して以後、サニーデイ・サービスやソロ活動の他にも、プロデュースや楽曲提供、映画・CM音楽や、執筆、俳優など形に囚われずに幅広く、マルチな活動を行っています。
また、曽我部さんは、下北沢でカフェと中古レコードショップも経営しており、『劇場』の舞台となっている下北沢に縁が深い人です。
『劇場』の音楽担当を曽我部さんにオファーした理由
行定監督は、『劇場』の音楽担当を曽我部さんにオファーした理由について、このようにツイートしています。
下北沢は僕にとっては青春の残照があちこちに感じられる。それを優しく包み込んでくれる音楽。曽我部恵一さんにお願いしたのは下北沢を知り尽くしているから。#下北沢 #曽我部恵一 #サニーデイサービス#行定勲#劇場 https://t.co/uDT550F0Sn
— 行定勲 (@ISAOYUKI) March 1, 2020
作品の舞台である下北沢は、行定監督にとっても思い出の地だったんですね!
そして何より、行定監督自身が、曽我部さんのファンであることも明かしています。
昔からサニーデイ・サービスが好きで、下北沢にある青春の残照のようなものを優しく包み込むような曽我部さんの奏でる音楽は最高です!是非、『劇場』の音楽も楽しみに!!
曽我部恵一が語る「劇場」の音楽制作、「エゴだけではダメだと気付いた」 https://t.co/jCl8tvySGl
— 行定勲 (@ISAOYUKI) July 14, 2020
映画『劇場』の音楽に対する口コミ・評判は?
それでは本作にて、曽我部恵一の音楽はどのような評価を受けているのでしょうか?
作品の持つ儚くて繊細な世界観
アマプラで「劇場」鑑賞。
エンドロールの余韻が素晴らしい。
ローマの休日やララランドみたいな傑作恋愛映画のラストでたびたび感じるあの切ない余韻が、この映画にもある。
劇伴も下北沢の権化・曽我部恵一によるもので、映像に対する「引きの音楽」が見事だった。— 冥土幽太 (@maemirebaiine) July 29, 2020
映画「劇場」目を潤ませながら観たんですが、
音楽担当が曽我部恵一さんだとは!確かに下北沢の空気感っていう点で一番説得力ある人やもんね…!
又吉さんの紡いだ世界に曽我部さんの音が空間を作る自分的に意味深い作品。また観よう。 pic.twitter.com/Wqmj5q6rmM
— トン。 (@ton122tan) July 27, 2020
作品の持つ儚くて繊細な世界観と、曽我部恵一の奏でる音楽がマッチしていて、切なさが増したというような感想が多く、音楽に対する評価は高かったです。
また、ツイートでもあるように、作品を鑑賞した後に、本作の音楽担当が曽我部恵一である事を知り、納得したという声も多くありました。
音楽を担当するにあたり曽我部さんが語ったこととは
作品の舞台である下北沢の空気感と曽我部恵一の音楽が合っていたという感想もありましたが、本作で音楽を担当するにあたり曽我部さんは以下のように語っています。
音楽制作は、監督と一緒にギターを弾きながら作成しました。監督から「これは主人公のアコギなんだ」という言葉があり、主人公の心情を曲にするのではなく、彼がいる場所で彼自身が弾いている曲を、聴いてもらうことが必要なんだと気付きました。
自分のエゴだけではなく、観客にどう感動してもらうのか、映画音楽とは、そこまでこだわり、入り込んでいかないとダメなことを学んだと語っています。
彼が『劇場』の音楽に込めた想いは、まさに、主人公が奏でている音楽として、観客には届いているようです!
まとめ
今回は、『劇場』の音楽を担当した曽我部恵一とは?音楽に対する口コミ・評判は?について調べてみました。
『劇場』の音楽を担当した曽我部恵一は、『サニーデイ・サービス』でボーカル・ギターとして活躍するイメージが強いですが、以外にも下北沢で、カフェと中古レコードショップを経営するなど多岐にわたり、幅広い活動をしていました。
そして自身が設立した自主レーベル会社も下北沢に設立するなど、学生時代より過ごした下北沢に思い入れも強く、下北沢との縁が深い人でした。
音楽担当として本作に参加した曽我部さんは、完成した作品を鑑賞した時、夢を見て苦しみながらもがんばっている人達の姿が、ミュージシャンを目指していた頃の自分と重なったと作品に共感したことも語っています。
人間の繊細な心の機微が丁寧に描かれた本作品。
『劇場』の音楽に込められた想いも感じながら是非鑑賞してみてはいかがでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント
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