ホワイトアウト|映画のネタバレ!原作は違い雨宮(高橋一生)は存在しない!?

出典:KADOKAWA

 

2000年に公開された映画『ホワイトアウト』は、日本版『ダイ・ハード』として話題となり、興行収入42億円を記録し、2000年の映画興行収入ランキングでも、堂々の第5位に入る大ヒット作品となりました。

主演は、『踊る大走査線』シリーズで人気の俳優、織田裕二と初主演映画『リング』で一躍有名となった演技派女優の松嶋菜々子です。

共演者には、本作で日本アカデミー賞、最優秀助演男優賞を受賞した佐藤浩市や、実力派俳優の石黒賢など、豪華な俳優陣が顔を揃えています。

 

そして、本作の監督は、『沈まぬ太陽』で日本アカデミー賞、優秀監督賞を受賞し、高い評価を受けた若松節朗監督が務めています。

 

 

『ホワイトアウト』は若松監督の本編初監督作品であり、本作でも日本アカデミー賞、優秀監督賞を受賞しています。

 

 

今回は、そんな話題となった映画『ホワイトアウト』の原作や、原作と映画の違いは?
雨宮(高橋一生)は?について調べてみました。

 

 

 

映画ホワイトアウトの原作とは?

出典:新潮文庫

 

サスペンス小説が原作

映画『ホワイトアウト』は、真保裕一のサスペンス小説『ホワイトアウト』が原作となっています。

真保裕一とは、日本の小説家であり脚本家です。

 

真保裕一のプロフィール

1991年、小説『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞し、1996年、本作の原作となった『ホワイトアウト』で、吉川英治文学新人賞を受賞するなど、名実ともに人気の小説家となりました。

小説『ホワイトアウト』は、このミステリーがすごい!で国内部門で1位に選ばれるなど、120万部を超える売り上げを記録し、現在でも人気のベストセラーです。

また、小説『ホワイトアウト』は、2000年に『月間少年マガジン』にて、飛永宏之により漫画化もされており、上中下の全3巻で単行本としても発刊されています。

真保裕一は、2007年公開の映画『ドラえもんのび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』を始めとして、3度にわたりドラえもんシリーズの映画の脚本を手掛けるなど、脚本家としての実力も認められています。

映画『ホワイトアウト』では、原作と併せて、真保裕一が脚本も手掛けたことで注目を浴びました。

 

原作のあらすじは?

それでは、小説『ホワイトアウト』とは、どのような作品となっているのでしょうか?

 

小説の舞台も映画と同じく、日本最大の貯水量を誇る新潟県奥遠和ダムが舞台となっています。

 

ダム運転員の富樫と同僚であり親友の吉岡は猛吹雪の中、遭難者救出に向かいますが、救出途中、吹雪と吹雪により発生するガスによって、視界が奪われてしまう「ホワイトアウト」現象に遭遇し、同僚の吉岡を死なせてしまいます。
吉岡が亡くなって2か月後、吉岡の婚約者である千晶がダムを訪れることになりましたが、ちょうどその頃、テロリストグループ「赤い月」がダムを乗っ取り、政府に50億円を要求してきます。
タイムリミットは24時間で、それを拒否すれば人質である千晶やダム職員を殺害し、ダムを爆発させ、破壊することを脅迫してきます。
ダムが破壊されれば、下流に住む20万世帯の住民達は水没してしまう為、富樫はたった1人でテロリストとの戦いに臨みます。

 

 

小説ではこのように、手に汗握る作品となっていますが、映画でも原作のストーリーをそのまま再現されているのでしょうか?

 

映画ホワイトアウトの原作との違いは?雨宮(高橋一生)は?

出典:MOVIE WALKER PRESS

 

それでは、原作と映画の違いを見てみましょう。

映画のみ登場するオリジナルの人物がいる

映画では、原作には描かれていない浜中隆信(市川勇)と雨宮健二(高橋一生)という2人の人物が奥遠和ダムの職員という設定で登場しています。

雨宮健二役の高橋一生は、当時まだ19歳で無名の俳優でしたが、人気俳優となった現在、本作を鑑賞した人達から、若き日の高橋一生が出演していると話題になっています。

 

 

 

「当時から存在感がある」、「初々しくてかわいい!」など若き日の高橋一生を見ることのできる作品としても注目を集めています。

テロリストグループ「赤い月」のリーダーである宇津木が車椅子に乗っている

原作での宇津木(佐藤浩市)は、頭髪が薄いダイバーとして描かれ、水中スクーターを利用して移動していますが、映画では髪型も長髪であり、車椅子に乗っています。

※この車椅子というのが仲間を欺く姿として映画ではキーワードになります。

 

原作に描かれている「十二月 御殿場」と「一月 羅臼沖」の場面がカットされている

過去に妻子を爆破テロにより失った復讐を図るため、テロリストグループ「赤い月」に潜入した笠原【本名は小柴】(吹越満)ですが、原作では裏の主人公のような役割も担っています。

原作に描かれている「十二月 御殿場」(赤い月に加入前の小柴を描いている)と「一月 羅臼沖」(テロリストたちが武器を入手する様子を描いている)では小柴という名前は伏せて登場していますが、作品をより深められる場面となっています。

しかしこの場面は映画ではカットされています。

 

ラストの対決のシーンがヘリコプターとスノーモービルのチェイスになっている

原作のラストでは、スノーモービル同士のチェイスとなっていますが、映画ではヘリコプターとスノーモービルのチェイスになっています。

 

作品の終わりを迎える場面が違う

原作では病院で終りを迎えていますが、映画では警察のヘリコプターの中で終わりを迎えています。

本作は、原作者である真保裕一が脚本も手掛けていることもあり、いくつか原作とは異なる部分もありましたが、話の大筋は同じでした。

 

まとめ

 

今回は、映画『ホワイトアウト』の原作は?原作と映画の違いは?
雨宮(高橋一生)は?について調べてみました。

原作では、山歩きのシーンや主人公の感情描写など細かな部分が丁寧に描かれているのに、映画ではそれがカットされていて残念だったという声もありましたが、大事な部分は原作のとおり描かれており、映画ならではのシーンもあり素晴らしい作品となっています。

また、19歳の初々しい高橋一生を見ることができる貴重な作品でもあります。

 

 

原作と映画、それぞれの良さがありますので、両方の『ホワイトアウト』を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

コメント

  1. […] […]

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