劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン|最後の手紙の言葉の意味を考察!

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
出典:Yahooニュース
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2度にわたる延期を経て、2020年9月18日に待ちに待った公開となりました映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

興行収入11億円突破もして、スクリーンアベレージ3週連続1位を記録しています。

 

京都アニメーションによるテレビシリーズでも繊細で美しい映像と、不器用な少女の心の成長の感動的な物語は放送回ごとに感動を呼び、放送前よりワールドツアーが行われ、世界各地でも話題となりました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -に続き、今作でも「超泣ける」「タオルが必要なくらい泣いた」「替えのマスク持っていけばよかった」など、話題となっています。

 

ネタバレを含みながら、最後の手紙について注目して振り返ってみたいと思います。

 

・ヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長について

・ヴァイオレットがずっと抱いていたギルベルト少佐への想いとは?

・最後の手紙に書かれていた言葉の意味は少佐への想いだった!

この記事で分かること
5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1回

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン|最後の手紙の意味を考察!

出典:劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式Twitter

戦うことしか知らなかった少女が選ぶ道

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、

戦時下で人に愛されることを知らずに武器として戦うことしか知らなかった少女で、受けた「命令」を遂行して生きるだけでした。

とある軍事作戦の際、戦況不利の中両腕を負傷しこれまでかというところで上官のギルベルト少佐が「生きて自由になりなさい、心から愛してる」という言葉を残して、爆発とともに行方不明になってしまいます。

 

そして終戦を迎え、元陸軍大佐のホッジンズが立ち上げたC.H郵便社で働くことに。

そこでギルベルト少佐が自分に残した愛してるの文字を見つけ、手紙の代筆業を行う「自動手記人形」のドールの仕事に興味を持ちます。

 

自動手記人形になれば少佐が残した「愛してる」の意味が分かるかもしれないと生まれて初めて命令ではなく、自身の意志で働くことを選ぶのです。

最初は短い手紙を書くこともままならなかったヴァイオレットが、手紙の代筆を依頼する沢山の人々の思いや、共に働く仲間たちに触れる中で、少しずつ成長していきます。

 

自動手記人形として代筆をすること

自動手記人形養成学校に通っていた頃のヴァイオレットは、手紙を書く授業で相手の気持ちに沿う手紙を書くことが出来ず、伝達事項の要件のみ伝える要約しか出来ませんでした。

 

「よきドールとは、人が話している言葉の中から伝えたい本当の心をすくいあげること」

 

教官に教えられたヴァイオレットは、養成学校でペアになった同級生にためにはじめて、戦争で両親を守れなかったと悔やんでいた元軍人の兄に「生きていてくれてうれしい。ありがとう。」という短い手紙を書き上げます。

 

そこでヴァイオレットは手紙なら直接伝えられない気持ちを届けられるのだと、手紙を代筆していく中でヴァイオレットは人間らしい感情を知っていくのです。

 

ギルベルト少佐への想い

ヴァイオレットは「いつかきっと」少佐にまた会えることを願ってはいても自身が戦争によって多くの「いつかきっと」を奪ってきたという自責の念に駆られて心の傷に徐々に気付いていきます。

 

少佐の死を聞かされ、戦地へ探しに行ったこともありました。

 

「少佐の瞳は出会った時から“美しい”です」

 

その瞳に似たエメラルドのブローチと、少佐につけてもらったヴァイオレットの名を大切に生きていたのです。

 

休暇のときには職場の仲間に誘われてもどこへも行かず、少佐の母親の命日には、少佐の代わりではなく自分の意志でお墓参りをしていたのです。

 

いつでも忘れることが出来ず、ギルベルトの兄ディートフリートに「忘れろ」と言われても「“忘れる”は難しいです」と言います。

 

そんな姿に頑なだったディートフリートも、ヴァイオレットに「忘れろなんて言ってすまなかった。自分だって忘れることは出来ないのだから」と言います。

そして、自分と弟のギルベルトが幼少期に遊んでいたおもちゃや本があるから必要なら取りにくるよう伝えるのです。

 

そこで見つけたものをヴァイオレットは大切そうに抱きしめて帰るのです。

 

最後の手紙に書かれたヴァイオレットの想い

 

画像に書かれた文字は実際には存在しない文字になっていますが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界で名前や名称がドイツ語に近いものとなっています。

 

そしてタイプライターの文字列はQWERTY配列になっているので手紙の文章をローマ字と照らし合わせていくと、Nun annui ruhuqirrikonとなり、

意味を成すように並び替えるとNan Unnai Katalikkirenとなり、その意味をドイツ語やタミル語などに重ねると「わたしはあなたを愛している」という言葉が出てくるのです。

 

ヴァイオレットが最後にギルベルトに宛てた手紙には

「親愛なるギルベルト少佐

名前を下さってありがとうございます。

少佐の瞳の色の美しいブローチを下さってありがとうございます。

………」

 

という感謝の言葉をたくさん書かれていました。

ヴァイオレットのギルベルト少佐への今までずっと理解出来ず言葉にして伝えることが出来なかった素直な気持ちが書かれているのです。

 

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン|映画の謎について考察!

出典:劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式Twitter

ユリスという少年との交流

 

病気で入院している余命わずかなユリスという少年の依頼を受けるのです。

 

素直になれず家族に冷たいことを言ってしまうユリスは

両親に「2人の元に生まれてよかった。ありがとう。

幼い弟に「生まれてきたとき嬉しかった。両親に僕の分まで甘えてね。

と手紙を自分が死んだ日に手紙を渡すようにと指切りをして約束したのでした。

 

そんな中でヴァイオレットはギルベルト少佐が生きているかもしれないという話を聞いて遠く離れた島に向かっていたため危篤の電報が入った時に約束通りユリスの元に行けません。

そこで同僚のアイリスとベネディクトに代理を頼みます。

 

弱った姿を親友のリュカに見せたくなくて会いたくないと突き放していたユリスでしたが、手紙は間に合いそうにありませんでした。

そこで、新しく普及し始めていた「電話」を使い、リアルタイムで素直な気持ちを声を伝えることが出来たのでした。

 

そして死後、泣きくれる両親に手紙が手渡されます。

ヴァイオレットがしたためた心温かいユリスからの手紙に、少しだけ笑顔を取り戻したのでした。

 

宛先不明の手紙を追って小さな島に向かう

 

C.H郵便社で社長のホッジンズが部下のベネディクトに宛先不明の手紙の処理について呼び出されていたところ、一通の手紙を発見します。

 

ホッジンズはその筆跡からギルベルトなのではないかという可能性を抱きます。

 

ギルベルトの兄のディートフリートもその字を認めたため、ホッジンズはヴァイオレットを連れてその筆跡の宛名から遠方にある小さな島に向かったのですが、

 

ギルベルトは生きていてその島で先生として暮らしていたのです。

 

ホッジンズが早く会いたいという気持ちを抑えきれないヴァイオレットに言い聞かせてその場に待たせてまずは一人でギルベルトの住む部屋を訪ねるのですが、ギルベルトは「ヴァイオレットを不幸にしてしまった自分は、彼女と会うことは出来ない」と言うのです。

 

自責の念に押しつぶされそうになりながら、家族にすら連絡をせず死んだものとして、名前を変えて若い男性がすべて戦争でいなくなってしまった島で暮らしていくことを決めていたのです。

 

それを聞いたヴァイオレットは我慢できず走り出してドア超しに「少佐にお目にかかりたいです。“愛している”の意味が少しはわかるようになったのです」「会えるまでいつまでもここで待ちます」

泣いて必死に訴えますが顔を見ることも出来ませんでした。

 

ギルベルトの気持ちを汲み取ったヴァイオレットは、彼に会うのを諦めて帰ることを決めて最後の手紙を島の子どもに託してホッジンズと船に乗るのです。

 

ギルベルトはどのように生存していたのか?

 

ギルベルトはヴァイオレットと別れてしまったあの戦争の爆風の中で実は死亡していなかったのですが、長いこと行方不明となっていたため死亡ということになっていたのです。

ギルベルトが目を覚ました時には自身の片目と片足、片手を失っていて、まだ子どもだったヴァイオレットをあんな戦場で自分のために戦わせていたということに強く責任を感じていていわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)状態に陥っていたのだと思われます。

若い男性がすべて犠牲になり残ったのはお年寄りと女性、こどもたちだけという自身が関わって戦っていた戦争の傷が大きく残る島で、子どもたちに勉強などを教えることで自分なりの償いをしていたのかもしれませんが、

両親や兄弟にも連絡することなく、母の死に目にも葬式にも参加出来ずに名前を偽って生活していたのはとてつもなく孤独だったに違いません。

 

ヴァイオレットのひたむきな想いと、ホッジンズや兄ディートフリートに背中を押されたことでギルベルトの止まっていた時間が動き出すのです。

 

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン|考察!最後の手紙の意味と映画の謎のまとめ

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』大ヒット感謝PV

 

京都アニメーションは2019年に悲しい事件がありました。

沢山の犠牲者が出てしまった中にも今作の製作に携わっていた方もいたのです。

監督は公開記念舞台で、

「今回、ここに立てていることが夢みたい。完成できるか分からなかったが、今やれることを全力で込めようと京アニ全てのスタッフが頑張った。それも皆様の応援があったから。本当に皆さん、ありがとうございました」

と言葉に詰まらせながら伝えていました。

亡くなられた方の想いも込められた丁寧で美しい作品は世界中で感動の涙を呼んでいるのです。

 

私も中盤からずっと泣きっぱなしでした。

最後のシーンでは言葉に詰まり、うまく言葉にできず泣き続けるヴァイオレットの姿に周りからも嗚咽が聞こえるほどな来てる方が多かったです。

 

ずっとずっと会いたくて仕方がなかったギルベルトへの想いは、尊敬や信頼を超えて愛していることに気付いたヴァイオレットはギルベルトが伝えた「名前に見合った女性なれ」という言葉通りの素敵な女性に成長したのですね。

 

是非見に行かれる際は、アニメ版を一通りみて、外伝をみた上で大きめなタオルをご用意してご覧になってください。

 

 

 

 

以上、映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」についてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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