2014年に公開された、クリストファー・ノーラン監督の映画「インターステラー」。
圧倒的な映像美と共に語られる、登場人物の名言と簡単な分析をまとめてみました。
- 「インターステラー」の名言セリフ
- 「インターステラー」の名シーン
- 「インターステラー」の映像美の秘密
- 「インターステラー」で描きたかった家族愛
インターステラー丨映画のセリフ名言
クーパー「地面を見下ろして砂の心配ばかりしている」
クーパー「僕たちはかつて、空を見上げて星に思いを馳せた。今までは僕たちは、地面を見下ろして砂の心配ばかりしている」
Cooper: We used to look up at the sky and wonder at our place in the stars. Now we just look down, and worry about our place in the dirt.
以前はNASAでパイロットをしていたクーパー。異常気象により、砂埃や砂嵐が襲い食糧難に陥った時代を憂いて発した言葉です。
クーパー「君も親になれば分かるよ。子供を安心させたいと」
アメリア「娘さんに世界を救うって告げなかったの?」
クーパー「言ってない。君も親になれば分かるよ。子どもを安心させてやりたいと。10歳の子どもに世界が終わるなんて事は言えないよ」
Brand: Couldn’t you’ve told her you were going to save the world?
Cooper: No. When you become a patent, one thing becomes really clear. And that’s that you want to make sure your children feel safe. And that rules out telling a 10-year old that the world’s ending.
滅亡寸前の地球の代わりに、人類が生存できる星の探査を目的とした宇宙船に乗ったクーパー。
重力の違いから時間の進みが遅くなったミラー飛行士の星で、(地球での)23年を費やしてしまいます。10歳だった娘マーフは出発当時の自分と同じ年になりました。
真の目的を伝えずに家を明けたクーパーの気持ちが明かされた場面です。
ブランド教授「穏やかな夜に身を任せるな」
ブランド教授「穏やかな夜に身を任せるな。老いた魂を燃やし、終わりゆく日に怒りがたぎらせろ。怒れ。怒れ。消えゆく光に」
Dr.Brand: Do not go gentle into that good night; Old age should burn and rave at close of day. Rage, rage against the dying of the day.
人類救出の為に宇宙へと向かうクーパー達に対し、ブランド教授が贈る詩。
ウェールズの詩人、ディラン・トマスが書いたものです。
ニヒリスティックに滅びゆく地球に身を任せている人類や生物達を救い出さ彼らを送り出す強い意志を感じる引用です。
インターステラー丨名シーン名場面は?
圧巻の映像美
ノーラン作品の魅力はなんといっても本物に拘った映像です。
そういった意味では全ショットが名場面といえます。
限りなくCGを減らし、宇宙船もミニチュアとほぼ実寸のモデルを作り撮影しています。
グリーンスクリーン撮影を好まないノーランは、旧来の特撮技法であるフロント・プロジェクションを使い、俳優たちに宇宙を体験させることに成功しました。
巨大なとうもろこし畑も、人類を襲う砂嵐も全て本物です。
簡単にまとめていますが、凄すぎて笑えてくるレベルです。
2001年宇宙の旅からの影響
ノーランが「インターステラー」を製作する上で影響を受けたと語っている作品の中でも最もその影響が色濃く反映されている作品は、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」でしょう。
「2001年宇宙の旅」ではHAL9000という人工知能が登場します。
「インターステラー」ではTARSとCASEというロボットが登場しますが、その形は「モノリス」によく似た箱形をしています。
このようなオマージュがところどころ登場します。
しかしただのオマージュで終わっていないのが「インターステラー」です。
HAL9000が人間を上回る「2001年宇宙の旅」とちがい、「インターステラー」では人間とロボットを超えたような友情が描かれています。
さらには「人類脱出」というテーマ、理論物理学者の協力を煽って構築された世界観、そして実写主義のノーランらしい映像美があいまり、「インターステラー」はクリストファー・ノーランの作品になっているのです。
「個か種か」クーパーとマーフの家族愛
「インターステラー」では「個か種か」というテーマが表現されています。
自分や家族という個を生き残らせたい、人間特有の情か、種としての人類を残すという生物的本能かということです。
クーパーと娘マーフの絆は、映画の主軸となるように描かれています。まさに個を守る為に宇宙へと旅立つのです。
その行動が結局、人類という種を助けることにつながります。
壮大なSF作品でもありますが、「インターステラー」は小さな家族の物語でもあるのです。
インターステラー丨まとめ
ここまでインターステラーに登場するセリフや、分析をまとめました。
他にも「ダークナイト」シリーズ、「ダンケルク」「インセプション」そして最新作「テネット」とノーラン作品には数々の映像美が楽しめる映画があります。
ぜひ、合わせてご覧になってはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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