透明人間(2020)|映画の原題の意味は?なぜ透明人間なのか考察。

 

映画『透明人間』が、2020年7月10日(金)、作品公開されましたね!

 

H・G・ウェルズの同名小説が原作。

リー・ワネル監督が指揮を務めました。

 

今作は、

 

天才科学者エイドリアンの束縛・DVをされる関係から逃げたいと思っていたセシリアは、ある真夜中計画的に彼の家から脱出を図る。
失意のエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に残した。
セシリアは彼の死を疑っており、偶然とは思えない不可解な出来事が続く。
やがて彼女の命の危険が脅威となって迫ってくることになる…

 

というストーリーとなっています。

セシリアは「見えない何か」に襲われていることをいざ証明しようとしますが、徐々に正気を失っていきます。

 

 

余談ですが、「透明人間」というタイトル作品は今作以外にも多数世に出ています。

 

・1933年に同名のSF小説を元に制作された『透明人間』。
・1954年の日本映画『透明人間』は原作とは無関係の作品だそうです。
・1992年の『透明人間』原作はH・F・セイントの小説『透明人間の告白』。

 

今作は、その中の透明人間(1933)を現代風にリブートした作品となっています。

 

では早速、原題「The Invisible Man」の意味を探っていきたいと思います!

 

原題「The Invisible Man」の意味は?

ここでは、原題であるThe Invisible Manの意味を探っていこうと思います。

 

 

直訳すると、『目に見えない男』。

 

もっと掘り下げて調べてみると、the invisible=霊界の意味もありました。

 

原題の意味は『霊界に近い男』=『透明人間』と取れると考えています。

 

内容はSF小説として書かれているため、怖さよりも不思議、非現実的な世界に読者を惹きこんでいくのではないでしょうか。

 

透明人間(1933)は、初めて映画化した作品らしく、この作品で透明人間というキャラクターが定着したそうです。

 

透明人間って良い事ばかりあるだろうと思いがちですが、実はそうではありません。

透明人間になって、実はリスクが多いことも気付きます。

 

だって、元に戻る方法が分からないのですから。

 

これは、

 

『良い話には直ぐに食いつくな、常にリスクがあることを忘れるな』

 

と伝えているようにも考えられる気がします。

 

ではなぜ『The Invisible Man』ではなく、タイトルが『透明人間』なのでしょうか。

次項で探っていこうと思います。

なぜ「The Invisible Man」ではなく「透明人間」なのかの考察

 

ここでは、なぜ「The Invisible Man」ではなく「透明人間」なのかを考察していこうと思います。

 

結論から言うと、

 

今まで見えていた夫→見えない男→透明人間

 

と、考えられるのではないでしょうか。

 

この作品は、今まで見えていた夫が見えなくなり、妻を襲いかかってくるストーリーになっています。

 

人間が恐怖を感じる時は、

 

具体的な事態になっておらず、かつ明確な対象もない時

 

だそうです。

 

恐怖心の心理を考えると、目に見えているものが襲ってくるよりも、目に見えないもの、実体が分からないものが傍にいることが一番怖いと感じるということになります。

 

 

小説とはまた違った透明人間と出会えそうですね!
観たくなる気持ちが高まってきました♪

まとめ

 

初期の透明人間(1933)と現代版透明人間。

 

透明人間(1933)を観たときは、一度は透明人間になりたいと子供の頃思っていたのを思い出しました。

それは、「元に戻れる」という確信があったからです。

 

透明人間(1933)では、最後に元に戻れないと分かった時の男の自暴自棄になっていく過程と、恋人に対する愛の強さが強くなっていく過激さが伝わってきます。

この1930年代では最も偉大なホラー映画の作品となりました。

 

初期の作品は少しコミカルな映像が含まれていて楽しめる作品となっているので、そちらを観てからの映画館も満足できるのではないでしょうか。

 

2020年現代版として仕上げた透明人間は、完全にホラー映画です。

個人的に監督さんが務めた作品は大体観ているため、ホラー好きの私としてはどのくらいの怖さなのかが楽しみです。

 

透明人間(1933)の作品内では、

 

『ぼくが味わったのは失望ばかりだった。いくら手に入っても、それを楽しむことができないんだ。考えれば考えるほど、透明人間なんてつまらないバカげたものだとわかってきたよ

 

というセリフがあります。

 

今作では、このセリフ通りの結末になっているか見物ですし、もしかしたらラストは違う展開が待ち受けているかもしれませんね。

理想はハッピーエンドで終わって欲しい気持ちもありますが、今回はホラーなので、バッドエンドでも楽しい時間が過ごせそうです。

 

いかがでしたでしょうか。

今作を観る前に、透明人間(1933)を観てからも感じることが違うと思います。

 

以上、映画透明人間(2020)の原題の意味は?なぜ透明人間なのか考察でした!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

コメント

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