「トゥルーライズ」(True Lies)は、1994年のアメリカで公開された映画です。
当時、制作費用が1億ドルを突破したアメリカ映画史上初の豪華アクションを、コメディタッチで描いている作品です。
この映画の中ではタンゴの曲に合わせて踊るシーンがあります。
今回は劇中で使われたタンゴの曲名や意味についてやシーンについて、また劇中に流れる音楽について、ヒロイン役を勝ち取ったジェイミー・リー・カーティスについてもご紹介します!
トゥルーライズ|タンゴダンスで使用された曲は?
定期的に見たくなる映画の1つが「トゥルーライズ」✨
特にテレビ放映用に吹き替えされた玄田哲章さんバージョンがお気に入り💕
繰り返し見るたびにヘレン役のジェイミー・リー・ルーカスに惚れてしまうのは仕方ないと思う♥ pic.twitter.com/FhF3T1N27j
— VANITAS⛔️ (@VANITAS46146676) October 10, 2020
この映画で使用されたタンゴの曲名と意味について
タンゴダンスのシーンに使われている曲は、カルロス・ガルデルが1935年に映画「タンゴ・バー」の挿入歌として作曲したものです。
このタンゴの曲名は「ポル・ウナ・カベサ」という名前。
タンゴの曲では有名曲のひとつと言われています。
日本語訳では「首(ひとつ)の差で」という意味だそうです。
直訳では分かりづらいですが、これは競馬の用語でわずかな差(首の差)でライバルに勝つという意味だそうです。
この映画の音楽担当はブラッド・フィーデル
ブラッド・フィーデルはアメリカの作曲家で、監督のジェームズ・フランシス・キャメロンが彼を雇用し、1984年公開の「ターミネーター」ではシンセサイザー1つで作曲したそうです。
「ターミネーター」の曲といえば、みなさんお馴染みの曲ですよね!この作曲は彼のキャリアを定義させ、彼は作曲家として名を馳せることとなりました。
この映画でブラッド・フィーデルは再びキャメロン監督とタッグを組み、音楽を担当しています。彼の音楽はこの映画の臨場感や期待感を膨らませてくれています!
実は彼は映画音楽においては、キャメロン監督の作品にしか関わっていません。
この「トゥルーライズ」の楽曲は、彼の映画音楽において貴重な作品です!
ハリーとタンゴダンスをしている女性の正体
ハリー・タスカーは表向きはロサンゼルスで妻と娘と暮らす普通の会社員です。
しかし実は、国家保安組織「オメガ・セクター」所属のスパイ。その事実は家族にも隠しています。
ハリーには中東で暗躍しているテロリスト「真紅のジハード」を追うという任務があり、そのカギを握っている古美術商の女、ジュノ・スキナーに接近します。
劇中ではその奇妙な関係の二人がタンゴを踊るシーンがあります。
会場の外にはハリーの相棒もいて任務の真っ最中のはずですが、任務を忘れてダンスに夢中になってしまうハリー。
そのセクシーなダンスに見惚れしまいますが、任務的には大丈夫なの?と思ってしまいますね。
トゥルーライズ|ダンスのシーンはアドリブだった?
やはりトゥルーライズを地上波で放送すべき>RT pic.twitter.com/oDTiVRRVF8
— 煙 on the 水 (@kemurionthemizu) October 7, 2020
この映画のダンスのシーンはアドリブだったのでしょうか?
女優のジェイミー・リー・カーティス がヘレン・タスカー役に選ばれた理由と共にご紹介します!
ヒロイン役にジェイミー・リー・カーティスが選ばれた理由
この映画のヒロインでハリーの妻であるヘレン役には何人もの有名女優の名前が挙がり、ジョディ・フォスターに決まっていた時期もあったという説もあります。
それなのになぜ、ジェイミー・リー・カーティスが選ばれたのでしょうか?
カーティスは知的でかつセクシー、またコメディアンとしての才能も見出され、この役を勝ち取ることが出来たそうです。
ダンスはアドリブだった?
映画の中でヘレン役のカーティスはスパイを名乗る男、サイモンに誘惑されます。
妻が不倫をしていると勘違いしたハリーはあらゆる権力を駆使して彼女を疑います。
結果、サイモンは詐欺師で、妻の真意は自分を愛している、そして妻は平凡な日常生活に不満を抱いていたことが原因だと知ります。
ハリーは自分の正体は隠したまま、捜査の延長としてヘレンにスパイの任務を疑似体験させることにしました。
ヘレンはスパイを誘惑する娼婦という設定ですが、その相手は夫。
ハリーを誘惑しているというコミカルな場面です。
この場面はコミカルな設定ですがこの映画のハイライトシーンでもあります。
娼婦としてポールダンスをするヘレンのシーンでは、カーティスのアドリブが採用されています。
元々このシーンは、ヘレンは暗闇の中で裸になりそのシルエットだけを映すという構成でした。
しかしこのシーンでカーティスはある提案しました。
その提案とはヘレンが下着姿で堂々と照らされるという案で、この映画の名シーンとなりました!
この映画のキャメロン監督は拘りが強く、その姿を見たスタッフ達はキャメロン監督はクレイジーだ!仰天した!という数々の逸話を残しています。
その要求は主演女優のカーティスにもされています。
ハリーが妻のヘレンをヘリで救出するシーンでは、実際に時速70マイルで動くヘリから、なんとカーティスをぶら下げているのです!
彼女の表情、リアル過ぎると思ったら…見事な体を張った演技でした!
キャメロン監督自らも、このシーンではそのヘリから身を乗り出して撮影したそうです。
作品の中でのカーティスの演技は、時には知的でセクシーに、時には体を張り、時には見事なボケぶりを披露したりと、彼女の魅力が十分に発揮された作品となりました。
またこの映画のオープニングタイトルの前にカーティスの名前は出てきます。
これはカーティスの貢献ぶりにキャメロン監督が敬意を表して、カーティスの名前を昇格させたというエピソードからなります。
タンゴを踊るシーンは「セント・オブ・ウーマン」をオマージュしていた
「トゥルーライズ」のタンゴを踊るシーンは、映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」をオマージュしたと言われています。
この作品は1992年公開のアメリカ映画で、主演のアル・パチーノはアカデミー主演男優賞を受賞しています。
「ポル・ウナ・カベサ」が優雅に流れていてそのダンス姿が印象的な映画ですね。
シュワルツェネッガーはこのタンゴダンスシーンのために約半年間のリハーサルを行ったとも言われており、相当な気合が感じられます。
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」を研究し、アドリブを交えながら完成したのが「トゥルーライズ」のタンゴを踊るシーンだと推測できます。
トゥルーライズはタンゴダンスがラストシーン
このシーンはハリーとヘレンがいろいろな事件に巻き込まれ、その出来事を無事乗り越え、最後にこの夫婦が情熱的にタンゴを踊る名シーンです。
会場の外にはハリーの相棒もいて、夫婦は任務の真っ最中です…しかしいろいろな危機を乗り越えて夫婦の絆を確かめ合えた二人。
二人の世界に完全に入っています。観ている側もこのタンゴ音楽と共に二人の世界に浸りましょう!
トゥルーライズ|タンゴの曲、音楽は?ダンスはアドリブだった?のまとめ
いかがでしたでしょうか?
本作の音楽を手掛けているのは、ブラッド・フィーデル。「トゥルーライズ」の楽曲は彼の映画音楽において貴重な作品です!
またトゥルーライズのタンゴダンスのシーンは、カルロス・ガルデルが1935年に映画「タンゴ・バー」の挿入歌として作った曲です。
まさしく、タンゴのために作られた名曲「ポル・ウナ・カベサ」です。
またシュワルツェネッガーはこのタンゴシーンのために約半年間のリハーサルを行ったともされ、
映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」のオマージュが伺える「トゥルーライズ」のタンゴのダンスシーンはこの映画の印象的な名シーンです!
この映画を見終わった後も、この映画の中の音楽は余韻を残します。ぜひ音楽も傾聴しながらこの映画を楽しんでください♪
以上、トゥルーライズ|タンゴの曲、音楽は?ダンスはアドリブだった?についてご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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