聲の形|映画の声優は下手?松岡茉優を起用した理由は?口コミ考察も

京都アニメーション所属の山田尚子監督・吉田玲子脚本、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞にも受賞した長編アニメーション映画『聲の形』。

 

「週刊少年マガジン」に連載され、第19回手塚治虫文化賞新生賞など数々の賞も受賞した、大今良時の漫画『聲の形』が、アニメーション作品として新たに生まれ変わりました。

 

京都アニメーション制作による圧倒的な作画力も魅力のひとつですが、そのヒットの要因は、声優陣の“聲”の演技によるところも大きいのではないでしょうか。

 

 

今回は、そんな『聲の形』の声優に対する口コミや評判について紹介していきます。

 

聲の形の声優は下手?口コミは?

ここでは、『聲の形』の声優に対する口コミ・評判について紹介します。

キャスト一覧

登場人物キャスト
石田将也入野自由
西宮硝子早見沙織
西宮結絃悠木 碧
永束友宏小野賢章
植野直花金子有希
佐原みよこ石川由依
川井みき潘めぐみ
真柴 智豊永利行
石田将也(小学生)松岡茉優

 

入野自由の口コミ・評判は?

石田将也役には、『千と千尋の神隠し』ハク役・『キングダム ハーツ シリーズ』ソラ役でも知られ、アニメ・ゲーム・吹き替えなど多岐にわたり活躍する声優、入野自由。

 

原作者の大今良時は、漫画家という職業柄、無音の台詞の世界にいるので、入野の声を聞いてはじめて「しっくりきた」と納得の様子でした。

耳ざわりの良い、漫画読者の思い描いていた“将也の声”を邪魔しない入野の演技を称賛し、

 

「入野さんは将也をちゃんと主人公にしてくれました」

 

という、何にも代え難い言葉を送っていました。

 

また、監督の山田尚子は、役ととことん向き合い、丁寧に世界観を構築する入野の姿勢に感銘を受けたようです。

ずっと前から将也という青年を知っていたと感じさせるほど、あまりにも入野が将也とリンクしているので、シーンにおけるその時の将也の感情を監督の方から質問することもあったほど。

 

「等身大の、なんだかほっとけない魅力のある最高の将也が誕生した」

 

と絶賛しています。

また、Twitter上では、

 

と、ストーリーの中心になっている将也役を、少年っぽさをストレートに声にのせて演じ、好評を得ています。

元々人気・実力共に評価されている声優ですが、将也役を経て、また一歩階段を上った印象を受けます。

 

早見沙織の口コミ・評判は?

西宮硝子役には、『東のエデン』森美咲役・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』鶴見知利子〈つるこ〉役でも知られ、アニメ・ゲーム・吹き替え・ナレーションなどでも活躍する声優、早見沙織。

原作者の大今良時は、本当の聴覚障害者の声を聞く時の緊張感を抱かせるリアルさがある、と早見の声を評しています。

演技っぽさは感じさせないが、きちんとアニメの声として存在感があることに驚き、

「自分の中にいなかった新しい硝子がそこにいた」

と感じたといいます。

 

また、監督の山田尚子は、早見が硝子としての第一声を発した瞬間に「ひたむきで、頑固で、

むきだしの西宮硝子はこれなんだ! と感じた」

と語っています。

聴覚障害の硝子になりきるために、周りの音を聞かないように集中し、主観と客観のバランスを意識した役作りをする姿勢に関心した様子でした。

早見が演じる、体温や匂いまで感じられるような硝子に惹きつけられたようです。

 

また、Twitter上では、

 
という声が上がっていました。

硝子役の起用はオーディションではなく、山田尚子監督の指名という期待に応えるように、“先天性の聴覚障害を持つ少女”という難役をこなしています。

ただ発声すればいいだけではない“聲”の表現の幅広さを感じさせてくれました。

 

松岡茉優の口コミ・評判は?

近年では、大手の配給会社や制作プロダクションのアニメーション作品には俳優の起用が目立ちます。

今作でも、石田将也(小学生)役を俳優の松岡茉優が務めています。

 

また、同時期に上映された、新海誠監督『君の名は。』では、俳優の神木隆之介・上白石萌音がメインキャストとして起用され、盛大にプロモーションが展開されていたこともあり、映画『聲の形』は比較対象としての評価を受けることもありました。

 

Twitter上では、

 

 

と、声だけで豊かな感情表現をすることに長けている、声優に対する感嘆の声が聞こえてきました。

声優のプロ意識の高さを、よりダイレクトに受け取れる映画であると感じます。

Twitterでは、他のキャストの名前も多く上がり、全体的に声優陣に対する口コミも良い評価が目立ちました。

 

聲の形で声優に松岡茉優を起用した理由は?

山田尚子監督の熱烈なオファーによって実現されたものだった

 

今作で、声優に松岡茉優を起用した理由について次のように語っています。

 

私は、松岡さんの出ていらしたドラマが大好きで。松岡さんのやっていた役が、1話からすごく気になる子だったんです。それがすごく印象的で、『聲の形』をやるとなった時に、真っ先に松岡さんのことを思いました。ダメ元ではあったので、本当にやっていただけてすごくラッキーでした。

引用元:MOVIE WALKER PRESS

 

それに対し松岡茉優は、声優以外のキャスティングをすることについて、

 

松岡さんは変な言い方だけど、絶対にお芝居マニアだと思っていたので、特には気にしていませんでした。松岡さんに対して、勝手に信頼感と安心感を抱いていました。

引用元:MOVIE WALKER PRESS

 

と、キッパリ答えられています。

そこには、山田監督が視聴者として素直に感じた、松岡の演技に対する評価が表れています。

また、この映画を、狭くコアなアニメファンだけに届けるのではなく、広く老若男女に響くような作品にするという制作陣の気概が込められていたのかもしれません。

 

これまで、山田尚子が監督を務めてきたアニメーション映画『けいおん!』、『たまこラブストーリー』はもちろんのこと、京都アニメーションが手掛けてきた「名作」と呼ばれるアニメは、数多くあります。

その個性あふれるキャラクター達の声は、いずれも声優が務めてきました。

 

しかし、幾多のテレビアニメ・劇場版アニメにおいても、京都アニメーションが声優以外をキャスティングするのは、松岡茉優が初めてのことでした。

 

それは、山田尚子監督の熱烈なオファーによって実現されたということです。

 

松岡茉優の起用に対する批判の声も

当初、松岡茉優の起用に関してアニメファンの中では、賛否両論あったといいます。

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』の快進撃により拡大した「京都アニメーション」というブランドの人気、信奉者とも呼べるような熱狂的な一部のファンの中には、俳優というだけで拒絶反応を示す方もいたようです。

 

しかし、原作者と監督は、松岡演じる、小学生・将也を自信を持って世に送り出したのです。

原作者の大今良時は、松岡の自然な演技を称賛しています。

自分の頭の中にいる小学生の将也そのものであると感じるほど、しゃべり方、特に怒鳴った声が魅力的に響いたようです。

 

また、監督の山田尚子は、松岡の声優としての吸収力、入野の生の声を聞くことによって役を自分のものにして、現場でどんどん成長していく姿にワクワクしたようです。

声だけで演技をするという慣れない挑戦に、真摯に役と対話する姿に、声優としての感性とセンスを感じたと語っています。

 

映画を観終わった後の口コミでは、好感触の感想も散見され、その注目度の高さがうかがえました。

松岡自身、錚々たる有名声優陣の中に、俳優の自分がキャスティングされていることに、はじめはプレッシャーも感じていたようです。

しかし、声に演技をのせ、小学生・将也の世界を共に生きることで、声優と俳優の間には隔たりがないこと、俳優にも声優として活躍する可能性がもっともっと広がっていることを示してくれました。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

映画『聲の形』は、聴覚障害やいじめなどがモチーフになっており、主要人物達がティーンエイジャーの物語ですが、

 

「伝えたいけどうまく伝えられない」、

「つながりたい」というコミュニケーションの問題など、

人間の普遍的なテーマが描かれています

 

声優陣の安定したクオリティの“聲”の演技は、この映画を単なるエンタメ作品にとどめない、確かな名作へと押し上げています。

 

そして、声優というカテゴリーではなく、一般的に広く女優と知られている松岡茉優の起用は、「アニメファン」だけではなく、広く「映画ファン」への認知力を高めるのにも一役買っていたことでしょう。

 

以上、映画聲の形の声優は下手?松岡茉優を起用した理由は?口コミ考察もについてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コメント

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