キングダム/見えざる敵(2007)考察!結末の真実とは?感想も!

2007年に公開された『キングダム/見えざる敵』。

テロと闘う現代に、大きな波紋を呼ぶ作品として注目を集めました。

 

監督はアクション映画に定評のあるピーター・バーグが務めています。

 

劇中の事件は架空のものですが、以下の事件をもとに製作されました。

・1996年6月26日に起きたホバル・タワー爆破事件

・2003年5月12日のリヤド居住区爆破事件

 

作品の中でも、特に話題となったのがラストシーン。

本作の結末では、テロが繰り返し行われてしまう真実が明らかになります。

 

 

今回はそんな話題の映画『キングダム/見えざる敵』(2007)の考察や結末の真実、感想についても調べてみました。

 

 

この記事で分かること

・本作での結末の真実とは、「人間の心に芽生える復讐心からテロは繰り返される」ということ

・映画タイトルの副題である「見えざる敵」は断ち切れぬ復讐の連鎖?

・本作はアクションシーンが高く評価されている

キングダム/見えざる敵の考察|結末からわかる真実とは?

結末までのストーリー

サウジアラビアの外国人居住地でアメリカ人を狙ったテロが起こり、多くの死傷者が出ました。

 

 

このテロでFBI捜査官の同僚を失ったフルーリーは同僚の敵を取るため、テロ事件の捜査員として自身を含めた4名でサウジアラビアへの入国を果たします。

 

 

5日間という期限付きの入国も、様々な圧力から厳しい制限を受けて捜査は難航しますが、フルーリーの機転で地元警察の大佐の協力を得ることができ、捜査を大きく進展させます。

 

 

しかしサウジアラビアでの5日目、捜査のタイムリミットがきた為、フルーリー達はアメリカへの帰国を命じられ空港に向かいます。

 

 

途中テロリスト達から罠を仕掛けられた車で事故に遭い、レビット捜査官が拉致されてしまいます。

 

 

 

ここまでのストーリーは、アメリカとサウジアラビアの関係なども上手く描かれており、中東問題に詳しくなくてもサスペンス要素も含んだストーリーに飽きることなく楽しむことができます。

 

 

そして、続きのラストシーンでは、この作品で伝えたかったメッセージである真実が明かされていくのです。

「皆殺しにする」

レビット捜査官の救出をきっかけに、フルーリーはテロの首謀者がアルカイダの一員であるアブ・ハムザであることを確証し、彼を追い詰めます。

 

そして自らの銃でアブ・ハムザを殺害するのです。

 

アブ・ハムザは死ぬ間際、自身の孫娘に呟きました。

 

「仲間が奴らを皆殺しにする」と。

 

しかし、「皆殺しにする」という言葉は、サウジアラビアに入国前、同僚の死を悲しむメイズ捜査官に対し、フルーリー自身が放った言葉と同じものだったのです。

 

 

テロリストとそれに立ち向かうFBI捜査官、立場は真逆のようですが、「憎しみ」という負の感情に支配された姿は同じであったことが真実として明かされました。

「復讐」の連鎖から生まれる悲劇

本作は、9.11アメリカ同時多発テロ事件と重ね合わせて鑑賞している人も多いようです。

 

テロは何故無くならないのか?

 

テロを行う側も、テロに立ち向かう側も、憎しみから生まれる復讐心の連鎖を断ち切れず、繰り返してきたのです。

 

本作では、ラストシーンを通し、そのように一人一人に訴えてきます。

 

テロリストの首謀者のアブ・ハムザも孫娘にとっては優しい祖父だったかもしれません。

 

しかし目の前で殺され亡くなる姿を見た孫は、祖父が最後に残した「仲間が奴らを皆殺しにする」という言葉を遺言と捉えることでしょう。

 

こうしてまた復讐の連鎖が続いていくのです。

キングダム/見えざる敵の感想

それでは、本作を鑑賞した人達の感想も見ていきましょう!

「見えざる敵」は復讐の連鎖?

https://twitter.com/umasika_smoke/status/1304299268224638976

 

このように、復讐の連鎖についての感想を述べてる人が多く、作品の題名『キングダム/見えざる敵』の副題となっている「見えざる敵」を復讐の連鎖と捉えている人が多くいました。

アクションシーンの迫力がすごい!

 

あるアクションシーンでは構想から撮影まで2年をかけたという程、監督もアクションシーンには力を入れており、作品を鑑賞した人達の間でも、アクションシーンの迫力がすごかった!との感想が多く寄せられていました。

 

しかしその反面、せっかくのアクションシーンで、カメラが揺れ過ぎて集中できなかったとの感想もありました。

勧善懲悪でないのがよい

 

テロ映画ということで、勧善懲悪的なストーリーを想像して鑑賞した人達もいたようですが、最後に同じセリフを発していたことが分かった場面で、どちらが正義であるのかを考えさせられたのが良かったとの声もありました。

 

その他、結末が後味悪く、すっきりしなかったなどの意見もありましたが、全体的には心に残る映画でとても良かったとの好意的な感想が多かったです。

キングダム/見えざる敵(2007)|考察、感想についてのまとめ

今回は映画『キングダム/見えざる敵』(2007)の考察と結末の真実、感想について調べてみました。

 

本作は、アクションシーンにも力を入れており、テロや銃撃シーンなどは迫力満点です。

 

また、ラストシーンで分かった真実は、テロリストと、それに立ち向かうFBI捜査官、立場が異なる両者がそれぞれ相手に対し抱いていたのは、「皆殺しにする」という同じ憎しみの感情でした。

復讐の連鎖が、また新たなテロを生み出していく。

そのようなことを考えさせられる作品となっています。

 

是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

 
以上、キングダム/見えざる敵(2007)|考察、感想についてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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